今回はittaライターの旅のしおりから、世界各地に点在する「要塞」や「城郭都市(城塞都市)」をご紹介。写真で冒険気分を味わってみませんか?
気になる場所があれば写真下のリンクから、実際にその地を訪れたライターの旅のしおりをご覧ください。
ヒヴァ旧市街 イチャン・カラ(ウズベキスタン)
写真:「【ウズベキスタン】ヒヴァ・オアシスで悠久の時の流れを感じよう!」(ライター:BLUE)より
写真:「【ウズベキスタン】ヒヴァ・オアシスで悠久の時の流れを感じよう!」(ライター:BLUE)より
ウズベキスタンのヒヴァは、16世紀にヒヴァ・ハン国の首都となり、シルクロードの要衝として栄えたオアシス都市。その旧市街は「イチャン・カラ」といい、重厚な城壁に囲まれた中に、王の戦死によって建設が中断された塔「カルタ・ミナル」や、町の始まりとなったという伝承が残る「ヘイワクの泉」など、歴史的建造物が数多く点在しています。
精巧なイスラーム建築の随所に、アラベスクや幾何学模様が描かれた美しい装飾タイルが見られるのも、この街の魅力。中世にタイムスリップしたかのような気分を味わいながら、ノスタルジックな街を散策することができます。
バクー旧市街 イチェリ・シェヘル(アゼルバイジャン)
写真:「日本人だけビザ代無料! カスピ海に面したアゼルバイジャンの必見スポット10選」(ライター:SHO-KUN)より
写真:「日本人だけビザ代無料! カスピ海に面したアゼルバイジャンの必見スポット10選」(ライター:SHO-KUN)より
アゼルバイジャンの首都バクーの旧市街は、シルヴァン王朝時代の城郭都市。「イチェリ・シェヘル」と呼ばれる城壁内の地域には、モスクやハマム(浴場)、キャラバンサライ(隊商宿)など中世の建造物が残っており、伝統的な街並みが保存されています。
バクー旧市街のシンボルである「乙女の塔」や、アゼルバイジャン建築の傑作とも称される「シルヴァンシャー宮殿」は、世界遺産にも登録されている見どころ。干し煉瓦造りの建物が並ぶ迷路のような路地には、キャラバンサライの一部を改装したレストランやお土産店もあり、近代的な新市街とはまた違った観光を楽しむことができます。
ドゥブロヴニク旧市街(クロアチア)
写真:「【クロアチア】真夏のドゥブロヴニクの城壁巡り攻略はこれだ!」(ライター:りんむじんづ)より
写真:「【クロアチア】真夏のドゥブロヴニクの城壁巡り攻略はこれだ!」(ライター:りんむじんづ)より
クロアチアの南部の「ドゥブロヴニク」は、かつて海洋貿易によって栄えた都市。旧市街をぐるりと囲む高さ約25mの城壁の上を歩けば、アドリア海の紺碧とオレンジ屋根の建物のコントラストが眩しい、鮮やかな街並みを見下ろすことができます。
“アドリア海の真珠”と称されるほど美しいドゥブロヴニク旧市街ですが、1990年代には、ユーゴスラビア内戦によって街の70%が破壊されたという悲しい歴史も。終戦後、市民自らの手によって、現在の姿に修復・再建されました。
コトル旧市街(モンテネグロ)
写真:「【モンテネグロ】中世都市にタイムスリップ! 城壁に囲まれた美しい2つの湾岸都市」(ライター:BLUE)より
写真:「【モンテネグロ】中世都市にタイムスリップ! 城壁に囲まれた美しい2つの湾岸都市」(ライター:BLUE)より
モンテネグロを代表する観光地「コトル」は、前方を海、背後を険しい山に囲まれた城郭都市。城壁に囲まれた旧市街を走る細い石畳の路地の両側には、かつてこの地を支配していたヴェネツィアの影響を受けた、歴史的建造物が建ち並んでいます。
街の背後の斜面には長さ約4.5kmの城壁が続いており、頂上の聖イヴァン要塞からは、地震や内戦を乗り越えた美しい街並みを見下ろすことができます。
ヴァレッタ(マルタ)
写真:「【マルタ共和国】街全体が世界遺産!誉れ高き聖ヨハネ騎士団が築いた要塞都市ヴァレッタを半日で巡る!」(ライター:BLUE)より
写真:「【マルタ共和国】街全体が世界遺産!誉れ高き聖ヨハネ騎士団が築いた要塞都市ヴァレッタを半日で巡る!」(ライター:BLUE)より
マルタ共和国の首都ヴァレッタは、敵軍から攻められにくいよう設計された都市。“ヴァレッタ”という都市名は、街の建設に尽力した、1571年完成当時の騎士団長ジャン・パリゾ・ド・ヴァレットの名前からきているといわれています。
真っ直ぐに伸びた道が格子状に交差するこの街には、騎士団員たちが眠る豪華絢爛な「聖ヨハネ大聖堂」や、歴史的建造物が並ぶメインストリート「リパブリック通り」など、見どころが満載! フェリーの上からは、沈みゆく夕日に赤く染まる、美しいヴァレッタの全景を眺めることもできます。
ムーアの城跡(ポルトガル)
写真:「【ポルトガル】西洋の万里の長城?『ムーアの城跡』を歩く」(ライター:ちゃんちか)より
写真:「【ポルトガル】西洋の万里の長城?『ムーアの城跡』を歩く」(ライター:ちゃんちか)より
ポルトガルにある「ムーアの城跡」は、10世紀頃、北西アフリカのイスラム教徒「ムーア人」によって築かれた要塞の跡。キリスト教徒に征服され、ムーア人の城は荒廃しましたが、現在も残っている城壁の上を歩くことができます。
山の斜面を這い続ける城壁は、“ポルトガルの万里の長城” ともいわれる圧巻の光景! 城跡の入場ゲートまでの道のりには遺跡・遺構も点在しており、冒険気分を味わえます。
福建土楼(中国)
写真:「【中国】NASAも驚いた?!山奥にある集合住宅、福建土楼を訪ねて」(ライター:BLUE)より
写真:「【中国】NASAも驚いた?!山奥にある集合住宅、福建土楼を訪ねて」(ライター:BLUE)より
中国・福建省の山中に点在する「福建土楼」は、独特の建築スタイルを持った「客家」の一族が暮らす、要塞としての役割も兼ね備えた集合住宅。航空写真に写ったその奇妙な姿を、NASAがミサイル基地だと勘違いしたこともあるといいます。
広い中庭をぐるりと囲むように、瓦屋根の木造家屋が層になって建つ土楼は、耐震・耐火性に優れ、獣や外敵から身を守ることのできる造り。観光客が宿泊可能な場所もありますよ。
以上、ittaライターの旅のしおりから、世界の要塞・城郭都市をご紹介しました。
歴史ある市街地や伝統的な建築物を眺めているだけでも冒険気分を味わえますが、その地にまつわる歴史を調べてみると、より深く楽しめるはずです!