ニンファ庭園とは?
ニューヨークタイムズが“世界一ロマンティックな庭園”と評した「ニンファ庭園」へ行ってきました。
イタリアの貴族、カエターニ家のジェラシオ・カエターニが1921年に元々小さな町だったこの地に築いたイギリス流の庭園です。
彼は世界中を旅した中で出会った植物を持ち帰り、この庭園に植えました。
そのため、庭園内にはまるで小さな地球をイメージしたかのように、世界各地の植物を鑑賞することができます。
その生態系を守るため、庭園の一般公開は4月から11月の数日間に限られており、庭園のガイドとのみ散策することができます。(イタリア語・英語)
ニンファ庭園の散策
まず、中に入るとすぐに目にするのが、この風景。
廃墟となった建物ですが、小さな橋越しに見える景色は、絵のようでした。
ここは、もともとあった町の一番大きなサンタ・マリア・マジョレ教会跡です。
12世紀にはこの地でローマ法皇が任命されるなどとてもキリスト教の歴史においても大切な地です。
中には、たくさんの植物が植えられており、足を進めるたびに、新しい風景が広がります。
紅葉を目的に行ったのですが、少し早かったようです。
こちらは小さな小川です。
水が大変澄んでいて、中にいる植物の色がとても映えています。
ざくろなどの果実もなっていてちょうど食べごろの時期をむかえていました。
こちらは東洋の植物が多く植えられていたゾーンです。
竹やぶが広がっていて、少し京都の嵐山を思い出しました。
やっぱり東洋の風景を見るとホッとします。
そしてこの池のほとりでイタリアのファッションブランドGUCCI(グッチ)が2016年のプロモーションビデオを撮影しました。
とても幻想的なこの景色を多くの人々に知らせる機会となりました。
終盤には、城跡が登場し、町が衰退した後でもこの美しい庭園と共存している風景を見ることができます。
約1時間半弱のツアーを歩いたのですが、時間がすぎるのがあっという間に感じるぐらい多くの異なる景色を目にすることができました。
この限られた空間にたくさんの種類、たくさんの”世界”を見ることができる場所はそう多くはないと思います。
公開日は4月から11月と限られていますが、この中でも季節、または時間帯、天気によっても変化する自然の表情を見ることができるので、今回は秋の紅葉を目的にきましたが次回は春あたりに行ってみたいと思いました。
皆さんも、可能であればローマから少し足を伸ばして、目と心を癒しに行くのもいいかもしれません。
インフォメーション
庭園名:ニンファの庭園(Giardino di Ninfa)
住所:Via Provinciale Ninfina, 68 Cisterna di Latina, Italy
公開日:4月から11月の数日間
事前にインターネットから予約が必要です。(人数制限もあるので、早めの予約をお勧めします。)
予約はこちらのホームページから可能です。
費用:15.5ユーロ(オンライン予約手数料0.5ユーロ込み)
アクセス:電車:Roma Termini(ローマテルミニ)駅よりLatina(ラティーナ)駅で下車。(約40分)
駅からシャトルバスにて。(2019年時点、1日3本:詳細はSentiero)
車:無料駐車場あります。(ローマ中心から約1時間半ほど)