北陸新幹線の開業により、アクセスが格段に良くなった富山。東京からでも片道たったの2時間10分で行くことができ、日帰り旅だって可能です。
富山といえば「立山黒部アルペンルート」や「黒部峡谷」などの大自然が有名ですが、実は街中でも、気軽に自然に触れてリフレッシュできるスポットがあるんです! 今回は、北陸新幹線が停車するJR富山駅から徒歩わずか10分、松川で楽しめる風情たっぷりのクルージングをご紹介します。
どの季節も魅力的!「松川遊覧船」
富山市街地の中心部を流れる「松川」(旧 神通川)は、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々に表情を変える美しい川。「松川遊覧船」は、この川の上流にある舟橋〜下流のいたち川との合流地点(片道約1.2km)を約30分かけて巡ります。
▲ 桜の季節 / 富山観光遊覧船(株)より
▲ 緑の季節 / 富山観光遊覧船(株)より
▲ 紅葉の季節 / 富山観光遊覧船(株)より
今回編集部が訪れたのは、緑いっぱいの5月。桜の季節ほど混雑することもなく、爽やかな風に吹かれながらのんびりと楽しむことができました。
季節によって運航形態や料金が異なるので、事前に必ず公式サイトで確認しておきましょう!
遊覧船に乗ってみよう!! 乗り場は「松川茶屋」
松川遊覧船に乗るには、まずは「松川茶屋」を目指しましょう。富山城址公園のすぐそばに位置し、北陸新幹線が停車するJR富山駅から徒歩10分ほどです。乗船券はこの茶屋の店内レジで購入することができ、茶屋の横が遊覧船乗り場となっています。(GoogleMapで見る)
松川茶屋ではお団子やぜんざいなどの甘味のほか、蕎麦やうどんなどの軽食もいただけます。(※オフシーズンの飲食提供は土日祝のみ。)川沿いのオープンテラスは雰囲気抜群!
また、松川茶屋内の奥の部屋は「滝廉太郎記念館」になっており、富山ゆかりの偉大な作曲家・滝廉太郎の一生を写真や資料などで偲ぶことができます。あの『荒城の月』のモチーフとなった城は富山城なのではないか、という噂もあるそうですよ。
約30分の優雅なクルーズ
定員40名の「神通」に乗って、いよいよ松川歴史クルーズのスタートです!
船が動き出すと、船長さんが松川周辺の見どころや富山の歴史について語ってくださいます。浮世絵にもよく登場する橋のこと、大空襲を受けても消失を免れた建物のことなどを教えていただき、この土地について少し詳しくなれました。
街の中心部とは思えないほど、松川の周辺は自然がいっぱい。アオサギだってこんなに近くに! 運が良ければ、魚を捕まえて飲み込む瞬間を間近で見られるかもしれません。
富山城址公園の日本庭園すぐ横も通ります。陸から眺めるのとはまた違った風情がありますね。
写真撮影のベストスポットは、Uターンする直前! 水面も緑に染まり、爽やかな光景が広がっています。後方の席だとどうしても他の人の頭が写ってしまいますので、誰も写り込んでいない写真を撮りたい方は前方の席を狙いましょう。
エサやりタイムもあり!
桜シーズン以外は、川の魚たちにエサをあげる体験もできますよ。
このアオサギは、これからたくさんの魚が集まってくることを分かっていて、エサやりポイントでずっと待ち伏せしていたようです(笑)
巨大な魚の姿が見えたり、小さな魚が飛び跳ねたり、そんな非日常体験に大人も子供も大興奮! 最後まで楽しくて、あっという間の30分間でした。
緑に囲まれてリフレッシュしませんか?
お花見スポットとして人気の松川ですが、新緑の季節はまた違った風情がありました。新幹線の駅から徒歩圏内で楽しめるというのも大きな魅力ですね。遊覧船でゆったりと、日常を離れてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
松川遊覧船のTwitterアカウント(@matsukawacruise)ではその日の運航状況がお知らせされているようですので、ぜひチェックしてみてください。