出身者が教える!世界遺産「小笠原諸島・父島」への行き方と、島での楽しみ方
東京から小笠原諸島の父島へは、南に1000km。
通常の交通手段は定期船「おがさわら丸」のみで、東京湾竹芝桟橋を午前11時に出港し、船で24時間かけて父島に到着します。
おがさわら丸の予約方法
乗船券の予約方法には、インターネット予約、小笠原海運への電話、小笠原海運への来店、東海汽船竹芝支店(竹芝客船ターミナル)での購入、旅行代理店窓口での購入、当日購入(空席がある場合に限り、出港当日の朝10時から竹芝客船ターミナル内の窓口で当日乗船券を発売)があります。
なお乗船券の発売日は通常、出港日の2ヶ月前です(その日が土曜・日曜・祝日の場合はその翌日)。
ただし年末年始・ゴールデンウィーク・7月・8月などピークシーズンの予約は通常と異なり、予約開始の特定日に各期間中の一斉予約が始まりますので、ご注意を。また上記期間の予約開始日には回線が大変混雑するので、チケットの入手が困難とされている点も考慮しておきましょう。
ちなみに、私はいつも小笠原海運への電話で予約しているのですが、今年の夏は家族に協力してもらって電話4台とインターネット予約用にパソコン1台という体制で臨み、発売時間になった瞬間からかけ続けて2時間ほどで乗船券を購入することができました。来店予約の場合も旅行代理店の方々が発売日早朝から並んでいるみたいです。
おがさわら丸の料金
価格は変動がありますので、予約の際は必ず乗船月の運賃表で確認しましょう。ちなみに参考としては、1番安い2等和室が2017年9月時点で大人往復45,740円となっており、こども・学生・団体割引なども各条件下で適用されます。
24時間!おがさわら丸での過ごし方
乗船している時間は丸1日と長いですが、3代目おがさわら丸は昨年7月に就航したばかりのピカピカの船! 船内ではかなり快適に過ごすことができます。
レストランやラウンジ、自動販売機や売店があるので食品にも困りませんし、シャワールーム、更衣室、キッズルーム、喫煙室なども揃っているんです。
ただ船酔いしやすいという方は、酔い止めをきちんと飲んで、ひたすら寝て過ごすのがベストかと。船内はやや乾燥しているので、寝る時はマスクをすると喉に優しいです。
また、海上にいる間ほとんどの時間は電波が入らないので、スマホに動画や電子書籍をたくさんダウンロードしておいたり、本や雑誌を持っていくなどの準備をしておくと暇を潰せます。
旅行の計画を立てる際の注意事項
◎最低限必要な日数
定期船は通常7日に1便の間隔で運行していますので、船内泊も含め旅行の際は最低6日間を確保しておく必要があります。
なお夏休みは3~4日に1便と増便していますが、島に宿泊するならば所要日数は同じく6日からになります。
◎台風が来ないことを願うばかり
8月から9月にかけては台風の季節。船が欠航になってしまった場合は島に行けない / 島から帰れない、ということもあり得るというのは留意しておいてください。
出港時間の変更で対応してくれることも多いですが、予約開始日から台風を予測するのは不可能なので、こればっかりは運ですね・・・。
島の気候と服装
亜熱帯に属するこの島の気候は、1年を通して温暖。
最も寒い時期の平均気温が約18度なので、パーカーなど羽織るものがあれば十分です。ただし沖に出たり高台の展望台に行くならば、ウィンドブレーカーなどで防寒した方がよいでしょう。
また、夏の気温は本土と同じくらいですが、紫外線が強いので注意してください。肌を焼きたくても、火傷になってシャワーが浴びれなくなってからでは遅いので、日焼け止めは必ず塗った方がいいです。日焼けをしたくない方は、ラッシュガードや帽子で対策を。