日本国内の「世界遺産」をおさらいしよう!

厳島神社(広島)

写真:「お金はないけれど時間があったから、1週間5万円で東京から西日本を周遊してみた!」(ライター:かずのこ)より

・登録区分:文化遺産
・登録年:1996年

瀬戸内海に位置する宮島(厳島)は、古くから神道信仰の聖地とされていた場所。海上に建つ「厳島神社」と、厳島神社前面の海および背後の弥山原始林を含む区域は、その景観などを理由に世界文化遺産に登録されています。現在見られる壮麗な社殿群の基礎は、12世紀に平清盛によって造営されたもの。度重なる再建を経てもなお、平安時代創建当初の面影を残す希有な資産です。




石見銀山遺跡とその文化的景観(島根)

・登録区分:文化遺産
・登録年:2007年

島根県のほぼ中央に位置する「石見銀山」は、戦国後期から江戸前期にかけて最盛期を迎えた、日本最大の銀山。16世紀には世界で流通する銀の3分の1を産出したともいわれており、東西世界との経済的、文化的交流をもたらしました。世界遺産に登録されているのは、銀鉱山跡と鉱山町、鉱山と港をつなぐ街道、銀を積み出した港と港町からなる14資産。自然と共生した文化的景観の名残を見ることができます。




「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡)

・登録区分:文化遺産
・登録年:2017年

九州本土から約60㎞先に位置する沖ノ島は、「神宿る島」として、古代から現在まで崇拝されてきた神聖な地。沖ノ島と大島、九州本土に位置する8つの資産が世界遺産に登録されています。 島には航海安全に関わる古代祭祀遺跡も残されており、4世紀から9世紀末にかけて、東アジア諸国家間の重要な交流がおこなわれていたことも窺えます。




長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎)

写真:「女子旅にぴったり!長崎の異国情緒溢れるフォトジェニックスポット6選!」(ライター:ゆかえん。)より

・登録区分:文化遺産
・登録年:2018年

キリスト教布教の拠点であった長崎と天草地方は、教会堂が数多く建つ異国情緒漂う地。国内現存最古の教会堂「大浦天主堂」など12の資産は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されています。これらは、2世紀半にわたるキリスト教禁教政策の中で、日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた、潜伏キリシタン独特の文化伝統を伝える遺産群です。




屋久島(鹿児島)

・登録区分:自然遺産
・登録年:1993年

鹿児島県本土から約65km南にある離島「屋久島」。“月に35日雨が降る”といわれるほど多雨に恵まれたこの島には、山岳信仰や、自然と共生する文化、自然保護運動によって守られてきた、豊かな自然が残されています。樹齢1,000年以上の「屋久杉」をはじめ、特異な生態系と優れた自然景観を有していることから、島の面積の約21%が世界遺産に登録されています。




琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄)

写真:「【沖縄】世界遺産『首里城跡』と、沖縄伝統のブクブク茶」(ライター:クマノミ)より

・登録区分:文化遺産
・登録年:2000年

15世紀から19世紀にかけて栄華を極めた琉球王国が、東南アジア、中国、朝鮮半島、日本の経済的・文化的交流の中心となっていたことを示す「琉球王国のグスク及び関連遺産群」。世界遺産に登録されているのは、「首里城跡」をはじめとする5つのグスク(城)と、4つの関連遺跡です。遺産群の各所には、当時の日本とは異なる、国際色豊かな独特の伝統文化が残されています。




明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・岩手・静岡)

写真:「崩れゆく世界遺産。日本の近代化を支えた軍艦島を見に行こう!」(ライター:イケ)より

・登録区分:文化遺産
・登録年:2015年

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」は、8つのエリアに点在する23資産によって構成された世界遺産。日本が19世紀後半から20世紀初頭にかけて、急速に産業国家を形成していったことを示す産業遺産群です。長崎の「軍艦島(端島炭坑)」は、クルーズツアーに参加すればさまざまな角度から見学することができます。




以上、日本国内の「世界遺産」をご紹介しました。“人類共通の遺産”として価値が認められているだけあって、底知れぬ魅力を持ったものばかり。気になったものがあれば、ぜひ詳しく調べてみてください!