【北海道】特級の透明度を誇る「積丹ブルー」の絶景
北海道で唯一の海域公園地区に指定されている積丹半島。入り江と断崖絶壁が続く海岸線には奇岩や大岩が点在しており、ダイナミックな絶景が見る目を楽しませてくれます。
▲ セタカムイ(犬の神様)
半島の海は海藻が少なく、特級の透明度からより青が濃く見えるそうで、その美しい海色は「積丹ブルー」と呼ばれています。
そんな「積丹ブルー」を大いに満喫できる有名スポットに足を運んでみましたので、レポしたいと思います。
島武意海岸
島武意(しまむい)とは、アイヌ語の「シュマ・ムイ」、「岩の入り江」を意味します。
駐車場側から暗いトンネルを抜けて、いきなり目に飛び込んできたのは、、、!!!
美しすぎて、語彙が追いつきません。
断崖が多い積丹半島では珍しく、波打ち際まで下りることができます。
何色にも重なる青い海に存在感を放つ屏風岩。
「日本の渚百選」に選ばれているのも納得の美しさです。
神威岬
神威(カムイ)とは、アイヌ語の「カムイ」の当て字、「神」や「精霊」を意味します。
岬の先端までは「チャレンカの小道」という散策路が整備されています。
片道20~30分ほど、ぎりぎりすれ違える程度の細い道。途中、交互通行になったりしますので、こちらでの滞在時間は多めに取っておいたほうが良さそうです。
「チャレンカの伝説」により、1855年まで神威岬一帯は女人禁制として女性の立ち入りが禁止されていました。
~チャレンカの伝説とは~
源義経を慕うアイヌの娘「チャレンカ」が、義経を追って神威岬までたどり着きました。しかし船に乗ってさらに北へ進んでしまった義経。義経に追いつくことは叶わぬと悟ったチャレンカは「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」と言葉を残し海に身を投じ、その姿が神威岩となりました。その言葉通り、和人の女性が乗った船は必ず転覆したという。
伝説もさることながら、事実、神威岬沖は暗礁が多く、海難事故が起きやすい難所であったようです。
人々が近づきがたい厳しい環境下であるからこそ保たれている美しさなのでしょうか。
いよいよ先端部に鎮座する「神威岬灯台」にたどり着きました。
灯台ができた明治21年(1888年)から無人化になる昭和35年(1960年)まで、灯台番の職員とその家族がこの地で生活していました。
当然の如く、現在のように誰でも安全にアクセスできる散策路などはなく、一歩間違えば海に転落するような断崖の道を、まさに命がけで往来していたのです。
近代、このような散策路が整備され、間近に絶景を拝めることに感謝感激です。
岬の沖合にそびえ立つのは「乙女(=チャレンカ)の化身」とも言われている神威岩。
日の当たる箇所により色を変える神秘的な積丹ブルー。
海風が気持ちよく、自然を全身で感じられる散策路です。
※強風時は通行禁止になります。
積丹グルメ
積丹ブルーの絶景と共に味わいたいのが、積丹の特産品「うに」です。いまや高級ブランドとなった積丹うには、そのほとんどが地元で消費されます。漁が解禁となる6月から8月までの時期に味わえる「生うに」は濃厚で甘く、とろけます!
晴れ渡る空がより一層青さを引き出し、この上なく美しい積丹ブルーの絶景を楽しむことができました。
抜群の透明度、神秘的な積丹ブルー、絶品の積丹うに、全てが“最上級”の積丹半島でした!