【京都】憧れの春の京都、桜の絶景名所「平野神社」はこう撮ろう!
京都屈指の桜の名所として有名な平野神社。約60種類400本もの桜が境内を埋め尽くす景色は圧巻で、3月中旬~4月下旬の長期間、様々な種類の桜を楽しめるのもポイントです。
高性能なカメラだけでなく、スマートフォンでも気軽に写真を撮れる今だからこそ、撮り方を工夫しながら、お花見をより思い出深いものにしてみませんか?今回は撮影テクニックを交えつつ、桜最盛期、境内がピンクで満たされる4月上旬の平野神社をご紹介します。
平安時代から愛される。京都の桜名所「平野神社」
京都の中心部から少し離れ、洛中エリアでも静かな区画に鎮座する「平野神社」。794年の平安京遷都と同時に営まれた由緒ある神社で、皇族をはじめとして、多くの貴族の氏神として崇敬されました。
そんな平野神社が転機を迎えたのが、平安時代中期・花山天皇の御代。境内にたくさん桜が植えられ、「桜花祭(おうかさい)※」が開かれるようになりました。
※桜花祭:子孫繁栄を祈るため、平野神社へ行幸、臨時の勅祭を執り行なったことに始まる祭礼。
以来、近世には”平野の夜桜”と言われるまで有名になり、現代まで多くの人に愛される京都の桜名所になっています。それでは、おすすめの撮り方と一緒に、平野神社の桜の見所をご紹介していきましょう!
なお、撮影する際は、美しい桜を傷つけないように注意してくださいね。
●正面鳥居と桜
平野神社に到着すると、まず大きな朱色の鳥居が迎えてくれます。正面から鳥居と桜を見上げるように撮れば、迫力のある写真が撮れますよ。晴れた日には、空とのコントラストも綺麗なので、一緒に収めてみてはいかがでしょうか?
●参道と神門のズーム
正面鳥居をくぐれば、参道を進む前にカメラをズームしてみてください。写真の圧縮効果で、参道の灯篭や奥の神門、たくさんの桜を収めた、豪華で美しい春の情景を切り取ることができます。
●桜のマークがあしらわれた灯篭
また、参道の両脇には灯篭が立っていますが、よく見ると、桜のマークが!実は、平野神社の神紋(紋章)は「桜」がシンボルとされており、灯篭や提灯、建物の装飾など、いたるところに桜のマークがあしらわれているのです。
灯篭から数メートル離れて撮影すると、灯篭と桜の対比を楽しむことができます。まさに春の「平野神社」ならではの風景ですね!
●神門と魁(さきがけ)
そして、平野神社で一番の見所が、神門のそばで堂々と佇む枝垂れ桜「魁(さきがけ)」。名前の通り、平野神社の桜の中で最も早咲きで、京都の春は魁の開花から始まるとも言われています。
その魁の奥には、桜の神紋があしらわれた提灯がたくさん。魁と神門を一緒に、桜のそばでしゃがみながら撮影すると、まるで桜のシャワーを浴びているような可愛らしい写真になりますよ。
●神門と魁(その2)
また「魁」から少し離れて、神門に向かってカメラをズームしてみるのも面白いです。敢えて提灯にピントを合わせると、桜の花が適度にボケて、印象がまた変わります。こぼれるような花弁に心癒されるはず!
●見上げる桜(広角)
約60種類400本の桜に彩られる春の「平野神社」。ピンクに包まれる空間を撮るのも一興です。近年のスマートフォンはかなり広角気味のカメラになっているため、目一杯入れられるだけ桜を収めてみてはいかがでしょうか?
●見上げる桜(桜天井)
また頭上の“桜天井”を撮影するのもオススメです。パステルカラーの花弁と青空。まるで物語の中に入ったかのような、妖艶な趣のある世界。きっとしばし見入ってしまうはず。
春の「平野神社」には、美しいと可愛いが詰まっている!
いかがでしたでしょうか?今回は、春の京都を代表する桜名所「平野神社」の見所を、オススメの撮影テクニックとともに紹介してみました。桜の季節の楽しさは、同じ場所でも見方を一つ変えるだけで、表情豊かな絶景が味わえるということ。また写真のスキルアップにもぴったりです!
ぜひ今春、カメラを片手に春の「平野神社」を訪れてみてはいかがでしょうか?
<平野神社の基本情報>
住所:京都府京都市北区平野宮本町1
電話番号:075-461-4450
アクセス:①京福電鉄北野線「北野白梅町」駅で下車、駅の東側の広い通り(西大路通)を北の方向へ徒歩10分弱。②JR「京都」駅から京都市バス[205]系統(西の京円町・金閣寺道行)又は[50]系統(立命館大学前行)に乗車し「衣笠校前」で下車、北の方向へ徒歩約3分。
例年の見頃:3月中旬~4月下旬