【奈良】奈良市街に突如として現れる不思議な史跡「頭塔」
奈良市街地に突如として現れる不思議な建造物「頭塔」。東大寺や五重塔、奈良公園の鹿など、奈良らしい観光を楽しんだ後にこのピラミッドが出てきたら不思議でたまりません。ですがこの「頭塔」もれっきとした史跡。
時代は奈良時代に遡ります。遣唐使として唐に渡り、帰国後は朝廷で橘諸兄の政を支えた玄坊という僧侶の首塚と言われていました。この玄坊は藤原氏の恨みをかって怨霊に殺され、その首がこの高畑町に落とされたそう。「頭塔」はその玄坊の首を埋めた場所だと伝わっていたのです。
発掘調査で実際には土の仏塔、「土塔」だということがわかったそうですが、怨霊の話も相まって長い年月をかけて「どとう」がなまって「ずとう」となったようです。