【ウズベキスタン】まるでドラクエの世界! ヒヴァを冒険しよう


私は小さい頃から父の影響でドラゴンクエストシリーズが大好きで、旅の途中に「これぞまさにドラクエ!」と思わずテンションが上がってしまう町に出会いました。それはウズベキスタンのヒヴァという、土っぽくて、青の映えるオアシスの町。まるで自分が冒険しているような気分を味わえるヒヴァの旅をご紹介します。



※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在、不要不急の海外渡航は中止するよう求められています。外務省の海外安全ホームページ等で最新の情報をご確認ください。





ヒヴァってどんなところ?

ウズベキスタンは中央アジアに位置する国で、カザフスタン、トルクメニスタン、アフガニスタンなど5カ国と隣接する内陸国です。今回の目的地、ヒヴァはトルクメニスタンとの国境付近にある町です。首都・タシケントからは列車や飛行機で向かうことができ、列車で約13時間、飛行機で1時間半ほどかかります。また、ヒヴァには駅や空港がないため、隣町のウルゲンチがヒヴァへの入り口となります。

▲ ヒヴァへ向かう寝台列車





中心地「イチャン・カラ」

ヒヴァの観光と言えばイチャン・カラです。シルクロードが繁栄した時代、ヒヴァは砂漠の出入り口にあたりオアシスとして栄えていました。この時、外敵からの侵攻を防ぐために二重の城壁で町を囲いました。イチャン・カラはその一番内側の旧市街を指しており、ウズベク語で「内城」という意味があります。土でできた大きな城壁は、外側からも内側からも圧巻です。

▲ 内側から見た城壁

それでは早速町を冒険してみましょう!





美しい青色のミナレット

町に入って一番に目につくのはこの青くて丸い大きな建物。これは、「カルタ・ミナル」と呼ばれるミナレットで、ヒヴァのシンボル的存在です。ミナレットとは、モスクなどのイスラム教の施設に建てられる塔で、塔からはイスラム教徒へ礼拝の時間を呼びかけるアザーンが流れます。

「カルタ・ミナル」とは短いミナレットという意味です。当時、建設を主導していた王が戦死し、工事が中断してしまったために途中までの姿になっています。隣には神学校があり、この学校のミナレットとして着工されたものでした。

▲ 神学校「ムハンマド・アミン・ハン・メドレセ」





イチャン・カラの街並み

カルタ・ミナルから少し離れると地元の方々が生活しており、家もたくさん建っています。興味深いのは家の外壁や扉。

壁は土でできており、扉もとても味がありますよね。雨が降ったらどうするんだろう…と少し心配になりますが、砂漠のオアシスなだけあって雨はほとんど降らないそうです。私が訪問した8月は、日中は40度を超え一年の中で最も暑いシーズンでした。しかし日が沈むと途端に肌寒くなり、砂漠の気候の厳しさを体感しました。冬にはマイナス気温になるようで、ここでの生活の難しさを思い知らされました。





夕暮れのヒヴァ

夕方になったら、イチャン・カラにあるヒヴァで最も高いミナレット(イスラム・ホジャ・ミナレット)に登ってみましょう。


少し険しい細い階段を登っていくと・・・

夕焼けのオレンジと町の青が見事なコントラストで、美しい街並みが広がっています。カルタ・ミナルもしっかり見えますね。当時の人たちも同じ夕焼けと町を見ていたのかと思うと感慨深い景色です。

逆側には、城壁とここで暮らす人々の家を望むことができます。





いかがでしたか?
冒険的でワクワクして、ウズベキスタンらしさがぎゅっと詰まったヒヴァ。東京から首都タシケントへは直行便も出ているので、以前よりもぐっとアクセスが良くなり訪問しやすくなっています。次の旅はヒヴァで冒険をはじめましょう!