【静岡】富士山を望む絶景スポット! 神の道を通って世界遺産「三保松原」へ
前回ご紹介した「日本平夢テラス」以外にも、静岡市にはまだまだ訪れるべき観光スポットがたくさんあります。
今回は、古くから日本人に愛されてきた名勝「三保松原(みほのまつばら)」と、2019年3月に三保松原にオープンしたばかりの新施設「みほしるべ」をご紹介します。
樹齢200年以上の松に囲まれた「神の道」
「神の道」は、御穂(みほ)神社と三保松原を結ぶ、およそ500mの松並木。この「神の道」という神々しい名前は、“海岸にある羽車神社から御穂神社へ神が通る”という言い伝えに由来しているのだそう。
木の根を傷めないためにボードウォークが設置されているので、必ずこの上を歩くようにしましょう!
神の道には、竜が天に昇っているような形をした「龍の松」という樹齢260年超えの大きな老松が5年前までありました。残念ながら龍の松は2014年に折れてしまい現在は見られませんが、写真のように昇り竜のような形をした松はいくつかあるので、自分の中での第2の龍の松を探してみるのも楽しいかもしれませんよ。
2019年3月にオープンした「みほしるべ」
2019年3月にオープンしたばかりの三保松原の玄関口「みほしるべ」。世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産のひとつに登録された三保松原の魅力をさまざまな形で発信している施設です。
三保松原とみほしるべをつなぐ「通り土間」は、自然光が差し込みます。曇りの日に訪れたのですが、とても明るくてびっくり!地元・静岡県産のヒノキを使っているので、通り土間はヒノキのいい匂いがほのかに香ります。
残念ながら1階の展示室は撮影禁止だったので写真はありませんが、展示室内では三保松原の歴史や羽衣伝説を紹介する映像が流されていたり、富士山信仰や登拝の様子が描かれた『絹本著色富士曼荼羅図』などの貴重な美術作品が展示されたりしています。
※『絹本著色富士曼荼羅図』は保存修理中のためレプリカが展示されています(2019年7月現在)
三保松原の生態系や松の木にフォーカスした2階の展示室。
2階の展示室では、松の木で作られた木琴のような楽器を発見!音階はバラバラで、叩いてみないとどんな音が出るかわからない不思議な楽器ですが、それがこの楽器の持ち味なのだそう。実際に演奏することもできるのでチャレンジしてみては!?
館内で流れる音楽にも、松の木から作られた楽器の音や三保松原で集めた海の音、松林の風の音、鳥のさえずりが取り入れられているんだとか!普段はあまり気にしない館内音楽ですが、みほしるべでは音楽にも耳を傾けてみてくださいね。
屋上からは富士山を望むことができるようなのですが、この日はあいにくの曇り空。
富士山の頂部分が雲の間から顔をのぞかせる程度で、全体を拝むことはできませんでした...。
ご当地グッズを販売する「ミュージアムショップ」
総合案内の前にあるミュージアムショップには、ここでしか購入できないご当地グッズがたくさんあるので、時間を忘れてお土産選びに夢中になってしまいます。
富士山のイラストが描かれたマークがある商品がここだけのオリジナル公式商品!このマークがついている商品の収益の一部は、三保松原の保全活動にあてられているのだそう。
編集部が気になって購入したのがこちらの「イチゴの和ピクルス(税込400円)」。甘さは抑え気味で、イチゴ本来の酸味を引き立たせた味わいです。デザートやサラダとしてはもちろん、漬け汁を炭酸で割って飲んだり、ドレッシングにしたりすることもできるという万能ピクルスです。
伝説も残る名勝「三保松原」
みほしるべで三保松原の知識をたっぷり詰め込んだら、いざ三保松原へ!
日本には、芸術上または観賞上価値が高い土地である“日本国指定名勝”というものがありますが、その日本国指定名勝に初めて指定されたのが三保松原なんです。
三保松原を海岸の方向へ歩いて行くと、羽衣伝説に登場する「羽衣の松」がありました。
羽衣伝説とは、「天女の羽衣を見つけた漁師の男が、天女に羽衣を返す見返りとして天に伝わる舞を天女に踊ってもらうように頼み、天女は舞いながら富士山の頂上の方へ消えていった」というもので、室町時代の能楽師・世阿弥によって能楽の作品になっています。
海岸の入り口には「羽衣神社」ではなく「羽車神社」という小さな神社があります。この神社は御穂神社の枝社のひとつで、羽車に乗った神様が降り立つと言われている神聖なスポット。
松原と海の絶景コラボ!
緑の松原と青い海のコントラストが美しい!景色を楽しみながら全長7kmにも及ぶ海岸線をゆっくり散歩したらとっても気持ちいいですよ。
▲ 提供画像
この日は天気がなかなか回復しなかったので、三保松原×富士山の絶景は残念ながら見られませんでしたが、晴れていたら松原の奥に富士山が望めます!
静岡市を訪れたら世界遺産「三保松原」へ!
三保松原は知識があると、無知で行くよりも何倍も楽しめること間違いなし!まずはみほしるべで三保松原について学び、そのあとに三保松原の絶景を拝みに行くことをオススメします。
*関連記事
>>【静岡】隈研吾氏が手がけた新絶景スポット「日本平夢テラス」から大パノラマを満喫!