井の頭公園にモネの池が出現!? 生まれ変わった「井の頭池」がモネの名画っぽい
100年以上前から都民に愛されてきた「井の頭公園」は、東京では貴重な緑に囲まれたスポット。
そんな井の頭公園内にある「井の頭池」が最近、“モネの池みたい”なんて言われているらしい!少し前まではブラックバスやブルーギルなどの外来魚が住み着いていて、水面にはゴミが浮いているような、お世辞でも綺麗とは言えない池でした。そんな井の頭池がモネの池みたいになったなんて信じられないと思い、先日行ってきました!
まず「モネの池」とは?
▲ 『睡蓮の池、緑の反映』 クロード・モネ
近年、「まるでモネの池のようだ!」なんて言われる場所がちらほら増えてきましたが、「モネの池って一体なんだろう?」と思っている人もいるのではないでしょうか。
モネの池というのは、モネが描いた『睡蓮』の作品に似た景観のスポットのことです。
モネは生涯通して200点以上『睡蓮』と名のつく作品を描いているので、ひとつのこの絵!というよりも、あくまで抽象的な、『睡蓮』っぽいなというもの。
綺麗に生まれ変わった「井の頭池」
ウワサ通り、昔に比べると井の頭池が劇的に綺麗になっていてびっくりしました!井の頭池がここまで綺麗になったのは、3度にわたる「※かいぼり」という作業の成果なんだそう。
※「かいぼり」とは、池の水を全部抜き、池のゴミや外来魚などを取り除き、湖底を天日干しにする作業。
このかいぼりによって、絶滅危惧種の水草「イノカシラフラスコモ」が約60年ぶりに復活するなど、井の頭池の生態系も回復し始めました。
池の水面が周囲の木々や空を映し出していて、とっても綺麗!
しかし、モネの池とは少し違う気が...。
違う場所にあることを願って、とりあえず井の頭池をぐるっと一周することにしました。
モネの池っぽいところを発見!
池の周りを歩いていると、ブランコ近くにモネの池っぽく見えるところを発見!
ボート乗り場付近だと、対岸まで離れすぎているからか、モネの池とはほど遠かったですが、対岸までの距離が近くなってくるこのあたりはモネの池っぽい!
今の季節だけですが、絵葉書のように美しい、アジサイとモネの池のコラボも楽しめます。ベンチに座りながらのんびりと景色を眺めるのも素敵な時間の過ごし方!
井の頭公園の素晴らしい景色をデッサンしている人も。皆、思い思いの時間を過ごしていました。
とりあえず吉祥寺駅側(北側)は回ったので、さらなるスポットを探しに、井の頭公園駅近くの石橋を渡って対岸へ。
南側は池との距離が近く、北側よりもモネの池のように見えるスポットが多かったです。写真をたくさん撮りたい人は、こちら側がおすすめ!
ただ、いつでもこのような美しい景色が見られるかといえば、そうではありません。
以下の条件が満たされていると、モネの池のような絶景を見ることができると思います。
・雨が降っていない / 無風
・対岸との距離が離れすぎていない
・水草がほどよくある(密集していない)
・自分が日陰にいる
もっと他にもさまざまな条件があるかもしれませんが、私が撮影していて思ったのはこれらの条件です。
ボートの上からもモネの池を堪能できる!
池のほとりから景色を楽しむのもいいですが、せっかくなのでボートに乗って、ボートの上から眺めてみてもいいかも!モネの池でボートに乗れるなんてとっても贅沢ですよね。
ボートに乗る際は、水草の多いところに行ってしまわないように注意!
オールに水草が絡みついて、漕ぎにくそうにしているグループをちらほら見かけました。
モネの池を見たあとは散策
ボート乗り場より東側(井の頭公園駅側)のエリアをぐるっとしてモネの池を堪能したあとは、ボート乗り場よりも西側に足を延ばしてみました。
赤い社殿は「井の頭弁財天」。その名の通り、水の神様である弁財天をお祀りしています。
「井の頭公園でカップルでボートに乗ったら別れる」なんていう都市伝説を聞いたことありませんか?実はこの都市伝説も弁財天に関係しているんです。弁財天は嫉妬深い女神で、カップルにやきもちを焼いて別れさせてしまうんだとか。神様が本当にそんなことしますかね...?
同じモネの池でも、岐阜のモネの池とは雰囲気が全然違いました!
どちらも素晴らしいのでどっちがいいとは言えませんが、井の頭公園の良さは、東京に住んでいる人なら気軽に訪れることができるところ。
晴れた日のちょっとしたおでかけにはぜひ、「井の頭公園」へ!