有名作家も多数訪れるブックカフェ!文豪にまつわるメニューと読書を楽しめる「BUNDAN」


おしゃれで静かなブックカフェないかな〜と探していたところ、マニア垂涎の稀少本から日本文学史を彩る名作まで取り揃え、著名な作家さんも訪れるブックカフェが駒場東大前にあるという情報を入手!

知らない本との素敵な出会いを求めて、行ってきました!




今をときめく作家も訪れる「BUNDAN COFFEE & BEER」って?

「BUNDAN COFFEE & BEER」は日本近代文学館の館内にあるブックカフェ。
日本近代文学館自体は川端康成などの文豪の支援のもと、およそ50年前に設立された建物ですが、BUNDANは2012年にオープンした比較的新しいカフェです。

館内は「本当にカフェなんかあるの?」と思うような雰囲気ですが、1階の入り口を入って左手奥にちゃんとあります。BUNDANのみの利用なら入館料はかかりません(展示室や閲覧室は有料)




落ち着いた大人な雰囲気の店内

店内は自然光と少しの照明で、薄暗くて落ち着いた大人の雰囲気。1人で訪れている人も多く、静かでした。大声で笑いながら話す雰囲気ではないので、ゆっくり読書したい人やちょっとした作業をしたい人にはおすすめです。

今をときめく作家さんも訪れているカフェで、店内には著名な作家さんのサインが多数飾られていました!『TSUGUMI』など多くの人気作品を持つよしもとばななさん、『火花』で芥川賞を受賞したピースの又吉さん、『舟を編む』などで知られる三浦しをんさんなどのサインがありました!




本棚に並ぶ20,000冊が自由に読める!

店内の本棚にびっしりと並べられた本の総数はおよそ20,000冊!どの本も実際に手にとって、読むことができます。

ジャンルは幅広く、小説や自伝からマンガまで揃っています。
本好きならどの本を読むか選んでいるときにワクワクすること間違いなしです。

どの本を読もうかかなり迷いましたが、武者小路実篤の『我が人生と文學』を手に取りました。1時間ほどでは数十ページしか読むことができませんでしたが、心に刺さるフレーズがいくつも出てきて、素敵な本に出会えたなと思いました。




フード・ドリンクメニューがおしゃれ!

ドリンクメニューには文豪の名前がつけられており、「芥川」「鴎外」という名前のコーヒーや「夏目漱石のあたたかいチョコレート」などがありました。フードメニューには文豪の作品や、作品の一節を参考に作られたメニューがありました。
全ては紹介できないので、実際に足を運んでメニューを見てみてください!

▲芥川 AKUTAGAWA(700円)

私が頼んだコーヒーは「芥川 AKUTAGAWA」。もちろん芥川龍之介の名前にちなんだコーヒーです。芥川龍之介をはじめ、与謝野晶子や宮沢賢治など名だたる文豪が通った「カフェーパウリスタ」で当時提供されていたであろうものを再現したコーヒーです。芥川龍之介の『彼 第二』の一節でも「カフェーパウリスタ」は登場します。

酸味がありながら、どこか甘さも感じる、飲みやすいコーヒーです。お好みでミルクを入れて、文豪に思いを馳せながらゆっくり味わいましょう。

▲タングシチュウ(単品1,200円 / ドリンクセット1,500円)

フードも気になったので「タングシチュウ」を注文!このタングシチュウは、太宰治の『女人訓戒』の中で、英学塾の女学生が英語の発音を良くしようと週に2度タングシチューを食べているという箇所から想起して作られたんだそう。

肉厚なタンに濃厚なデミグラスソースがたっぷりとかかったシチュー。タンはとても柔らかくホロホロで、ナイフを入れるとスーッと切れます。これを食べるだけに通いたい!と思えるほど絶品でした。




帰りは駒場公園をお散歩

BUNDANがある日本近代文学館は「駒場公園」という公園内にあります。
公園といっても加賀百万石で有名な旧前田家の跡地のため、歴史ある洋館や庭園など見所が多い公園です。ぜひ駅に向かいがてら園内を散策してみてくださいね。




以上、「BUNDAN COFFEE & BEER」をご紹介しました。
気になる一冊を手にして、コーヒーを飲みながら読書を楽しんでみてくださいね!