まるで魔法の世界の本棚!駒込にある「東洋文庫ミュージアム」で本の森に迷い込む
東洋学に興味がない人にとっては、「東洋学の博物館」と聞いても、行ってみよう!とはなかなか思いませんよね。しかし、巣鴨の隣駅・駒込にある「東洋文庫ミュージアム」は、展示の見せ方がとても面白く、東洋学に興味がなくてもとっても楽しめる博物館なんです!
東洋文庫ミュージアムって?
日本最古にして最大の東洋学専門図書館・研究機関である「東洋文庫」。
蔵書はおよそ100万冊にものぼり、中には国宝や重要文化財など歴史的価値があるものもあります。その東洋文庫の所蔵品の一部が展示されているのが「東洋文庫ミュージアム」です。
1階のオリエンタルホールをサッと見て、さっそく美しい本棚「モリソン書庫」のある2階へ!
まるで魔法の世界の本棚「モリソン書庫」
2階に上がるとすぐに日本一美しい本棚と言われている「モリソン書庫」があります。床から天井までびっしりと並んだ、24,000冊もの本は“圧巻”の一言。ハリーポッターのような魔法の世界にある本棚みたいです!
モリソン書庫の本は、オーストラリア人ジャーナリストのG.E.モリソンが生涯かけて収集したもの。それを東洋文庫の創設者である、三菱第3代当主・岩崎久彌が70億円(現在の価値)で購入したんだとか。この美しい本棚、すごい価値があるものなんですね。。。
遠くから眺めていると置物のように見えますが、近づいて見てみると本当に本なのがよくわかります。手に取って本を開いてみたくなりますが、本に触れるのは厳禁です!
背表紙が美しい本が多く、本1冊が1つの芸術作品のようです。よーく見てみると背表紙のどこかに金色が入っている本が多いのがわかります。
モリソン書庫の所蔵の一部がこのような形で展示されています。
これは、江戸時代後期、鎖国政策をとっていた日本に開国を要求したペリーの『ペリー日本遠征記』。展示されているページには、琉球(現・沖縄)の首里城正面に建つ守礼門が描かれています。
モリソン書庫の前には2脚の椅子が置かれています。
素晴らしい本棚を目の前に、ゆっくり物思いに耽ってみるのもいいかもしれませんね。
東洋学に興味がなくても楽しめる「東洋文庫ミュージアム」。文学に触れる素晴らしいきっかけにもなり、ちょっと知的なデートにもぴったりです。
本の森に迷い込んだかのような格別のひとときを味わいにいきませんか?