オープンしたばかりの「豊洲市場」に行ってみた! 見学コースやグルメなど見どころ満載!
2018年10月11日にオープンした「豊洲市場」に早速行ってきました!グルメや見学ギャラリーなど予想外に見どころが多く、3時間ほどかけて見学!そんな豊洲市場を徹底解剖していきます。
豊洲市場へのアクセス
豊洲市場は、ゆりかもめ「市場前駅」から徒歩3分程度とかなり駅近!銀座から電車で約20分と、都心からも近いので簡単に訪れることができます。
電車以外にもバスを利用する方法があります。バスを利用する場合は、都営バスの「市場前駅前」で下車です。
市場前駅から豊洲市場は連絡通路で直結です。
さらに市場前駅を出てすぐに、豊洲市場への案内板があるので迷う心配もありません。
豊洲市場には一般人用の駐車場はありません!そのため、車を利用する場合は、豊洲市場から徒歩5〜10分ほどの場所にある「リパーク 豊洲6丁目」や「NPC24H新豊洲Brilliaランニングスタジアムパーキング」などのコインパーキングに駐車しましょう。
休業日と営業時間
休業日は、日曜日・祝日です。水曜日も1年に40日ほど臨時休業日が設けられているので、水曜日に行こうと考えている人は公式ホームページで事前にチェックしておきましょう。
開場時間は、朝5:00〜17:00となっています。朝が早い分、閉場時間も早めです。
ちょっと複雑な豊洲市場の構造を解説!
画像:東京都中央卸売市場公式ホームページより
地図上のピンクの線が一般見学者の見学ルートで、それ以外の場所は立ち入ることができません。立ち入り禁止ゾーンの前には警備員が立っており、警備はかなり厳重に行われていました。
豊洲市場は大きく分けて4つの棟から構成されています。
1つ目が「水産卸売場棟」です。ここは国内外から水産物が集められて取引が行われる場所で、マグロのせりが見られるのもこの棟です!
2つ目が「水産仲卸売場棟」です。1つ目の棟と名前が似ていますが、ここは先ほどの水産卸売場で取引された水産物を街の魚屋さんやお寿司屋さんが仕入れに来る場所です。
3つ目が「青果棟」です。国内外の野菜や果物が集められて取引が行われる“卸売”と“飲食店や八百屋さんが仕入れに来る仲卸売”の両方を行っている場所です。
4つ目は「管理施設棟」です。ここの棟が豊洲市場を司る棟で、東京都や各事業者の事務所などが入っています。
飲食店街は全部で3か所!
豊洲市場の飲食店は全部で39店舗あり、「水産仲卸売場棟 3階」「管理施設棟 3階」「青果棟 1階」の3か所に飲食店が集まっています。
人気店は、平日にもかかわらず13時半頃で20組ほど並んでいました。さすがは完成したばかりの新施設、とても人気です!
閉店時間は様々ですが、3棟にあるほとんどの店舗が14時30分までには閉店していました。また、閉店時間前でもあまりに行列ができていると、受付を終了してしまうこともあるので、豊洲市場でランチを食べようと考えている人は12〜13時には訪れた方が良さそうです!
1.水産仲卸売場棟 3階
3か所の中で最も店舗が多いのが「水産仲卸売場棟 3階」の関連飲食店舗エリアです。全22店舗が軒を連ねており、お寿司や海鮮丼などの海鮮系はもちろん、カレーやとんかつを提供するレストランもありました。
私はこのエリアにある「岩佐寿し」さんで“いくら丼”をいただきました!築地場外市場から移転してきたお店で、中曽根康弘元首相や俳優の市原隼人さんなど錚々たる著名人が訪れている名店です。
ご飯、錦糸卵、刻み海苔、シソの葉の上にキラキラと輝くいくらがたっぷりのせられています。あさりがはいったお味噌汁も付いてきます。
2.管理施設棟 3階
次に店舗数が多いのが「管理施設棟 3階」です。全13店舗が集まっています。こちらも海鮮系の飲食店がほとんどですが、甘味処やサンドイッチなどの軽食を販売している店舗もありました!
管理施設棟 3階で気になったのが、銀座の高級寿司店のような雰囲気の「市場鮨」さん。お昼時を少しすぎた14時前にもかかわらず、10人ほど並ぶ人気店でした。
3.青果棟 1階
最も店舗数が少ないのが「青果棟 1階」。市場前駅から一番近居場所にあります!4店舗しかないですが、多くの観光客が上記2つの飲食店街に集まるので、穴場です!
ギャラリーなど見どころもたくさん!
豊洲市場の一般見学は可能です!入場料も無料です。個人であれば事前申請なども必要ありません。事前申請が必要なのは、市場職員が案内する小・中・高校生の団体の見学の場合です。この見学ツアーは平成31年1月15日(火)から開始予定となっています。
1.水産卸売場棟 見学ギャラリー
「水産卸売場棟 見学ギャラリー」には、築地市場で取引された最大級の国産クロマグロのレプリカや実際に働いている様子を見ることができます。マグロのせりを見られるのもここです!
マグロのせりは、朝の5時30分から行われます!2階のギャラリーから眺めることはできますが、威勢のよい掛け声などは聞こえないのは少し残念。しかし、2019年1月15日(火)から1階の見学デッキ(写真右側)が開放される予定になっています。
せりをより楽しく見るために、購入したい品物の値段や数量を指で示す“手やり”と呼ばれるサインを細かく説明しているパネルも設置されています。ただ見学するだけでなく、こうした知識を学べるのも楽しい!
2.水産仲卸売場棟 見学ギャラリー
「水産仲卸売場棟 見学ギャラリー」には、実際に市場で使用されているターレも展示されています。ターレに乗って写真撮影もすることができ、老若男女問わず楽しむことができます。
春夏秋冬の旬の魚介類が、季節ごとに数種類紹介されているパネルを発見!パネルをめくると、その魚を使った美味しい料理方法が記載されていました。
シャッターが閉まっていてなんの写真がわかりづらいですが、早朝はここで新鮮な水産物が売買されています。
3.青果棟 見学ギャラリー
「青果棟 見学ギャラリー」。廊下から奥を見渡してみるとなんだか色鮮やか。全部で12個のブースが色分けされており、それそれ名前がついています。しかし、“いちご”のブースがいちごだけを取引しているということではなく、1〜12月それぞれの月の旬の青果の名前がつけられているのだそうです!
「青果棟 見学ギャラリー」の奥には大きめの部屋があります。窓ガラスからは、積み上げられた青果やそこで働く人の様子を見学することができます。部屋内には青果部がどのような1日を過ごしているのかを詳しく説明しているパネルがありました。
4.管理施設棟 豊洲市場PRコーナー
「管理施設棟 豊洲市場PRコーナー」は、入るとすぐに市場のマスコットキャラクター「イッチーノ」がお出迎えしてくれます!営業時間は、平日 8時30分〜14時30分、土曜日 8時30分〜11時30分と、豊洲市場の営業時間とは異なるので注意です!
豊洲市場がどんなものなのか、どんな役割を果たしているのかといった豊洲市場の知らない情報が盛りだくさんです!子供でもわかりやすく解説されているので、親子で豊洲市場を学ぶことができます!
5.屋上緑化広場
市場前駅と水産仲卸売場棟の間にある「屋上緑化広場」。芝生の上で散歩を楽しんでいるカップルがいたり、芝生の端っこで腰掛けてピクニックを楽しんでいる家族がいたりと、色々な人が三者三様の楽しみ方をしていました。
屋上緑化広場に行くには、まず市場前駅から水産仲卸売場棟に続く連絡通路にある「エレベーター12」で5階まで行きます。エレベーターを降り、左に歩いてくと“屋上緑化広場”と書かれた看板があるので手前の階段をのぼりましょう。
屋上緑化広場からは東京タワーとレインボーブリッジを望むことができます。豊洲市場は結構歩き回るので、疲れたらこの公園で素晴らしい景色を眺めながらゆっくり休んでみてください。
お土産を買いたいなら「魚がし横丁」へ!
豊洲市場のキャラクターグッズなどは販売されていませんでしたが、水産仲卸売場棟 4階の「魚がし横丁」には、食料品を販売するお店から包丁などの刃物を扱うお店まで、およそ70もの多岐にわたるお店が集まっています。
テリー伊藤さんの実家である「丸武」も築地から移転していました!卵焼きを試食させていただきましたが、硬すぎず、柔らかすぎず見事な加減で焼かれて降り、とっても美味しかったです!美味しい厚焼き玉子をお土産にするのもいいかもしれません。
築地市場との違いは?
1.新鮮な魚介類の購入がかなり厳しくなった
築地市場では一般人でも魚屋さんで新鮮な食材を購入することができましたが、豊洲市場では一般人向けの魚屋はなくなりました。あくまで業務筋を対象に取引を行なっています。
かといって購入するのが不可能なわけではありません。仲卸業者から直接購入する方法があります。しかし、マグロなどは5kg以上、カツオやハマチは1尾以上といった、一定の単位でのみ購入することができるようです。
2.場外市場がなくなった
豊洲には場外市場はなく、今でも築地に残ったままです。しかし、ずっと場外市場がないわけではありません。場外市場のような役割を果たす「千客万来施設」が、東京オリンピック終了後の2022年12月に完成予定となっています。この千客万来施設は、飲食・物販店舗や新鮮食材の販売だけでなく、温泉やホテルなどの棟も建設されるんだそうです。
その他、詳細情報
トイレの数は多く、あらゆるところに案内が出ているので「トイレの場所がわからない!」「トイレが少なくて困る!」ということはなさそうです。当たり前ですが、オープンしたばかりなのでとても綺麗でした。
一方、コンビニは豊洲市場内には見当たりませんでした。
管理施設棟には、みずほ銀行の出張所や郵便局、銀行ATMもありました。お寿司や海鮮丼が意外に高くて、お金をすぐにおろしたい!という場合でも安心ですね!
以上、豊洲市場をご紹介しました。
食事を楽しむだけでなく、場内の様子や豊洲市場を楽しく学べるスポットが数多くあり、一般人でも1日楽しむことができる施設でした!ぜひ、お休みの日に足を運んでみてください。