東京都内で南国気分。「夢の島熱帯植物館」は雨の日でも楽しめる都会のオアシスだった
“都会のオアシス”と呼ばれるスポットは東京都内にいくつかありますが、雨の日も満喫できる都会のオアシスはなかなかありません。そこで今回は、雨の日でも室内で自然を楽しめる「夢の島熱帯植物館」をご紹介します。
「夢の島熱帯植物館」って?
「夢の島熱帯植物館」は、世界の熱帯・亜熱帯地域に生息する植物が集められている植物館です。全面ガラス張りのドームが特徴的で、湿度や気温の管理をしつつ、太陽光も取り込める仕様になっています。
夢の島熱帯植物館は、熱帯の気候を再現するために使用されている温室の暖房や館内の冷暖房、給湯などの莫大なエネルギーは、すべて新江東清掃工場から送られてくる高温水でまかなっているんです。
アクセスや入場料などは?
新木場駅から徒歩でおよそ15分と少し遠いですが、駅の出口を出るとすぐに「夢の島」という標識があるので迷うことはないはず!ゆうかり橋から500mほどのながーい直線を歩き、東京スポーツ文化館の手前を曲がると到着します。
夢の島熱帯植物館の開館時間は9:30〜17:00(入館は16:00まで)となっていて、入館料は大人一般250円とかなり良心的なお値段。自然に触れたいなと思った時に、気軽に訪れることができます。
夢の島熱帯植物園の中心となる「3つのドーム」
大きい1つの大温室の中には、「Aドーム」「Bドーム」「Cドーム」と3つのエリアがあります。それぞれコンセプトが違うので、熱帯植物と一口に言っても飽きることなく楽しむことができます。
熱帯地域の水辺の景観が楽しめる「Aドーム」
Aドームは、大温室に入ってすぐの場所にあり、熱帯の水辺を再現しています。オオオニバスなどの巨大な水性植物の葉が広がる池を中心に、木性シダが生い茂っています。
熱帯から亜熱帯の汽水域で見られるマングローブもこのエリアには広がっています。ここではマングローブが生み出す多様な生態系を観察することはできませんが、水の中に木が密生している不思議な光景は見られます。
小ぶりながら滝もあり、さらに滝の裏側に入ることも可能です。基本的に大温室内は、熱帯地域の気候に調節されているので、ジメジメして暑い!しかし、この滝の裏に入った一瞬だけは涼しくて気持ちが良いです。
大きなヤシの木が生える「Bドーム」
Bドームは、大きな「ダイオウヤシ」と「ヒスラヤシ」といった熱帯植物の代名詞と言っても過言ではないヤシの木と熱帯の人里の景観を再現しています。
熱帯地域でよく建てられていたというヤシの葉で葺かれた風通しの良い家は、休憩場所・集合場所として利用することもできます。歩き疲れたらここでひと休憩。
Bドームでは、川も流れています。足首くらいの深さなので危なくはないですが、綺麗な草木に見とれて上ばかり見ていると、靴が濡れることになるので注意して進みましょう!
小笠原固有の熱帯植物が生息する「Cドーム」
Cドームは、本土からおよそ1,000kmの距離に位置する東京都の誇る亜熱帯「小笠原」の植物を中心に構成されています。
「オガサワラグワ」や「オガサワラハチジョウシダ」など“オガサワラ”と名のついた小笠原固有の貴重な植物も多数生息しています。
このエリアにはバニラの木も生えており、木の横には、乾燥させたバニラの種子が入ったペットボトルがぶら下がっています。ペットボトルをへこませて空気を送り出すと、ふわぁ〜とバニラの甘い香りが広がります。
少し怖い...「食虫植物温室」
大温室の3つのドームを出るとすぐに、食虫植物温室があります。葉や茎で微生物や昆虫などの小動物を捕らえる食虫植物。中でも有名なウツボカズラは、垂れ幕のように、部屋いっぱいに展示されています。
他にはムシトリスミレなど、普段はなかなか目にしない食虫植物も。説明書きをよく読むと、捕虫の仕方は植物によって様々であることがわかります。
常に面白いイベントが開催されている「イベントホール」
イベントホールでは常時、面白いイベントが開催されています。2018年5月15日(火)〜2018年6月24日(日)までは、「素敵な暮らし ハーブ展」が開催されています。
このイベントでは、素敵な香りのするハーブそのものの面白さや、気軽にハーブを暮らしに取り入れる方法が紹介されています。「ハーブってこんなに種類があるんだ...」と驚くこと間違いなしです!
散策後の一休みにぴったりの「カフェ」
こちらのカフェは、持ち込み・休憩のみも可能なカフェスペーストなっています。大きな窓からは、Bドームエリアに生息する熱帯植物を見ることができます。
ロコモコ、ドライカレー、ドリンク、アイス(変更になる場合も有り)などの軽飲食の販売も行なっています。メニューも充実しているので、ここでランチをいただいても良いかもしれませんね。
自然に触れたくなったら「夢の島熱帯植物館」へ
異国の地に来たような気分になれる「夢の島熱帯植物館」。普段の生活では決して触れる機会のない熱帯植物に触れにいってみてはいかがでしょうか。