日本三大鍾乳洞から海にかかる絶景の橋まで。山口県に来たなら外せないおすすめ観光スポット
本州最西端の県である山口県。都心から遠く離れているため、東京に住んでいる人はなかなか訪れる機会がなく、馴染みの薄い県でもあります。しかし、山口県には素晴らしい自然や絶景スポットがありました。今回は、実際に訪れた私が山口県のおすすめスポットをご紹介します。
日本三大鍾乳洞の「秋芳洞」
岩手県にある「龍泉洞」、高知県にある「龍河洞」と並び、日本三大鍾乳洞の1つとして有名な「秋芳洞」。長い年月をかけて作られた自然の神秘である鍾乳洞の中でも、特に優れた景観を持っています。
有名観光スポットながら意外にもレトロ感溢れる入場口で、洗練された一大観光スポットというよりも、自然と共存し、ひっそりと佇んでいる観光スポット。“しゅうほうどう”と呼ぶ人もいるが、正しくは“あきよしどう”。
鍾乳洞への入り口にまず圧倒されます。「鍾乳洞は龍の住処」という伝説があるように、洞窟の巨大な入り口は、なんだか龍の口のよう。ぽっかり空いた大きな穴から流れ出てくる、澄んだコバルトブルーの水にも注目。
中に入ってから振り返り、入り口を見た時の景色。日本ではない、海外にあるジャングルの洞窟のような光景が目の前に広がります。
▲「百枚皿」
秋芳洞最大の見所である「百枚皿」。たくさんのお皿に水が入っているような珍しいもので、自然が生み出した景色とは思えない光景に目を奪われます。百枚皿という名前ですが、実際は500枚近くあるんだとか。
▲「黄金柱」
▲「河内富士」
「黄金柱」と「河内富士」も見所の1つ。「黄金柱」に至っては、高さ14メートル、幅4メートルという大きさ。これほど大きな鍾乳石に育つまでには、数億年、数千年という途方も無い時間が費やされています。まさに自然が生み出した芸術。
▲「大松茸」
少しばかりおどろおどろしい雰囲気が漂う「大松茸」も圧巻の鍾乳石。
秋芳洞内の気温は四季を通じておよそ17℃で安定しており、夏は涼しく、冬は暖かいので観光しやすくなっています。
日本最大のカルスト台地「秋吉台」
日本最大のカルスト台地である「秋吉台」。先ほど紹介した秋芳洞から秋吉台の展望台までは車で5分ほどの距離なので、秋芳洞と合わせて訪れることをオススメします。
カルスト地形とは、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が、雨水などによって侵食されてできた珍しい地形のこと。秋吉台はその特殊な景観を認められ、1955年に国定公園に、1964年には特別天然記念物にも指定されています。
秋吉台の自然の満喫の仕方はさまざま。ぶらぶら歩きながら、どこかに座りながら、車を走らせながら、秋吉台の風を感じましょう。
秋芳洞とは異なり、特に料金がかかるところは無いのも嬉しいポイント。
青い海にかかる絶景橋「角島大橋」
絶景の橋として人気を集めている「角島大橋」。秋吉台からは車でおよそ1時間30分と少し遠いですが、訪れる価値のある絶景スポット。私が訪れた時はあいにくの曇り模様でしたが、海の綺麗さはピカイチで、青い海にかかる一直線の橋が、なんとも絵になる美しい光景でした。
これは車の中から撮影した写真ですが、青い海の上を走るのは爽快の一言。窓を開けて、思わず陽気な歌を口ずさみたくなってしまいます。角島大橋が取り上げられることが多いですが、渡りきった先にある角島にも海水浴場や灯台やキャンプ場など、魅力的なスポットがあるんですよ。
山口県で非日常を満喫しない?
山口県は、都心から遠く離れており、決してアクセスが良いわけではありません。しかしその分、美しい自然に溢れており、非日常を思いっきり味わうことができます。連休などを利用して、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?