【台湾】廃墟を最新スポットに!時代をつなげる台北のリノベスポット3選

歴史的価値があり再生していこうという動きでよみがえったリノベスポットは、レトロでおしゃれな空間となっており、多くの人を惹きつけています。そんな魅力的な保全地区3つをご紹介します。

 

華山1914文創園区

リノベブームの先駆け的エリアです。このエリア内にある一番古い建築物が1914年に建造されたことから名称に“1914”がつけられました。

 

日本統治時代1914(大正3)年に台湾で最初の製酒工場が設けられた場所。その工場跡地一帯が整備され、色々な展覧会やイベントが開催される、文化発信地区となっています。

 

エリア内に散らばるアート、改装された建物内にはオリジナルショップやカフェなど、随所に見られる新旧織り混ざるハイレベルのリノベセンスに感心します。

 

四四南村

ittaの過去記事でも紹介されている、おしゃレトロな集合住宅の跡地。

 

暮らしていたのは戦後に中国大陸から渡ってきた軍人とその家族たち。外省人が住んでいた集落を眷村(けんそん)といい、その多くは人々が他の場所に移り住んだり、建物の老朽化などで取り壊され、集落自体がなくなりました。

 

この四四南村は保存運動によって残されることとなり、外省人たちの生活や文化などを伝える博物館として公開されることになったのです。

 

古さを残しつつ新たな息吹を吹き込まれ、おしゃれにリメイクされた空間。素朴な長屋にカラフルな扉がなんともフォトジェニック!台北101とのコラボ写真も撮れる絶好の撮影場所でもあります。

 

剥皮寮

台北のパワースポットとしてもお馴染み、龍山寺のそばにある、清朝時代の面影を残す歴史街区。

 

伝統的な店屋や日本統治時代の建物など、かなり広範囲に並ぶ建物全てが見事に再生されています。しかも全ての建物は入場無料!アートや歴史に関する展示会などが開催されるイベント会場として活用されています。

 

台湾映画「モンガに散る」のロケ地としても使われた場所。レンガ造りの建物をバックに写真を撮っている若者が大勢いました。

 

かつては小学校の敷地の一部だったこともあり、台北市郷土教育センター2階には日本式教育の模様なども展示されています。懐かしい童謡が聴けたり、遊んで学べる展示は大人から子供まで楽しめます。歴史、文化を体感でき、レトロな展示物に懐かしさを感じる人も多いはず。

 

再開発の波に押し潰されることなく台北の歴史教育の中心とするべく保全され、奇跡的に完全な形で生き残った街並みはタイムスリップ感満載です。

 

廃墟化していたものを取り崩し無くし去るどころか、保全し活用する動きは、結果的には市民のため、そして都市としての観光資源にもつながります。

『歴史を受け継ぎ現在に繋げ未来を創造する』

そんなコンセプトが感じられるリノベスポットは「古いけれど最新」的な要素がたっぷり詰まった場所でした。