【台湾】懐かしさを感じる、ローカル線「平渓線」の旅
平渓線
神奈川県の江ノ電と友好鉄道協定を締結している平渓線。
江ノ電は海岸線沿いを走りますが、こちらは山間の渓谷沿いを走ります。
そして建物すれすれを走る箇所もあり、なんとなく江ノ電と被る雰囲気。
でも大きく違う所は、線路の上を歩ける!!!(駅付近のみ)というところではないでしょうか。
日本統治時代、石炭運搬線として敷設されました。
「三貂嶺」から「菁桐」まで7つの駅があり、今では観光路線として人気がありますが、もちろん沿線の住人の足にもなっています。
行き方
台北から日帰りも可能です。
日帰りならば、7つの駅全て制覇!は無理かもしれません。
なにしろ1時間に1本の運行なので。それに、各駅にはそれぞれ魅力があり、1~2時間は滞在したいところ。
「台北」から列車で「瑞芳」へ。九份行きのバスも「瑞芳」駅前から出ています。
平渓線は「瑞芳」に乗り入れているので実質ここが始発となります。
また、台北のMRT駅「木柵」から795番のバス「木柵平渓線」が「十分老街」まで走っているので、片道はバス移動を選択するのもアリだと思います。
今回は欲張らず、2駅で下車してみました。
のどかな平渓
終点の一つ手前、平渓線沿線最大の街。
最大の街、と言っても、都会のような高層ビルはなく、レトロ感溢れる家々とこじんまりとした商店街があるくらい。
駅から近い小高い丘の上は、防空壕や、観音巌、観音巌寺公園などの史蹟が残るエリア。
防空洞
観音吊橋
緑豊かで静かな街は、時間の流れが止まったかのような風情を感じる佇まい。
派手な物は何もないけど、のどかな街が醸し出す雰囲気をただただ感じていたい、もっといたい、と思わせる場所でした。
天燈上げの十分
平渓線で一番知名度がある街。さすがに平渓とは違い、観光客で賑わっています。
天燈(ランタン)発祥の地でもあり、旧暦1月15日「元宵節」に開催されるランタンフェスティバルには多くの人が集まり、夜空一面に赤い天燈が浮かぶ様は幻想的で圧巻です。(写真でしか見たことがないけど)
いつか参加できたらいいな。と思いつつ、今回は青空に向かって飛ばしてきました!
天燈の4面に願いを書き、中にセットした紙に火をつけるとふわっとふくらみ、手を放すとすぐに空へ飛んで行きます。
ちなみに赤は『健康祈願』。
いつまでも健康で楽しい旅人生を歩めるように、と願いを込めて・・・
九份とセットで訪れても、日帰りは十分可能です。
レトロな車体に揺られのんびり走るローカル線で途中下車の旅、次の台湾旅行の計画にいかがでしょうか。