【スイス】鉄道旅のススメ ~ ベルニナ線で途中下車



スイスといえば鉄道の旅

山に沿ってアップダウンし、右に左にカーブしながら走る列車。
車窓からはアルプス山脈の自然景観、緑豊かな丘陵の牧草地、山小屋風の家々が建つ集落など、次から次へと景色が変わり、眺めているだけでも十分楽しめる鉄道の旅。
山の景観を壊すことなく切り開いた鉄道技術、そして鉄道と共存し残された沿線の美しい景観は世界遺産にも登録されています。





途中下車してみよう

サンモリッツから朝一番の列車に乗り、粘着式鉄道のヨーロッパの駅としては最高地点のスピッツオ・ベルニナで下車。


次の駅アルプ・グリュムまで線路沿いの簡単なハイキングコースを歩いてみました。
霧がラーゴ・ビアンコ(白い湖)を覆っています。


ゆっくり歩いているとだんだん霧が薄れてきました。


ハイキングコースにはこのような看板が立っているので行き先に迷うことはありません。


線路沿いを行けばほぼ平坦な道のりでアルプ・グリュムに着きますが、ここは少し登ってレストランのあるSassal Mason(ササル・マソン)へ向かいます。


登った先には・・・ピッツ・バルナとピッツ・パリュの間から流れるパリュ氷河が目の前に!登ってよかった!


眼下には・・・ゴールのアルプ・グリュム駅が。列車が標高を下げ、蛇行して山に沿って走っていくのが分かります。


さらに・・・「なんじゃこりゃー!」と驚きの声をあげるほどきれいに輝くバスクリンのような湖。


歩いていたのは私一人。すれ違った人は一人。
誰もいない清々しい空気の中、絶景を独り占めした気分を味わえました。
アルプ・グリュムからイタリアのティラノ(終点)までは再び列車の旅。






ベルニナ線のハイライト

何と言ってもコレ!


世界でも類を見ない360度のループ橋『ブルージオ橋』。
落石の危険がある山間の狭い谷で昔からの道路や農家の耕作地を守りながら最後の高度を調整するという難題に答えて完成した石橋です。
ここは窓を開けてカーブする列車とループ橋をカメラにおさめましょう。

ベルニナ線はサンモリッツからイタリアのティラノまで、乗車高低差1824mを約2時間で結んでいます。
沿線には、マッターホルンやユングフラウヨッホといった超有名な景勝地にも引けを取らない、ベルニナ山群や氷河、湖などの美しい景観がいっぱい!
いくつかハイキングコースもありますので、途中下車してアルプスの空気に触れてみてはいかがでしょうか。