【イスタンブール】プリンセス諸島で魅惑の逃避行
アジアとヨーロッパの文化が交差するトルコ・イスタンブール。
宿泊したホテルの支配人おすすめのプリンセス諸島は週末旅行先として大人気だそう。
今回は、イスタンブール中心地から船で1時間半ほどのプリンセス諸島へのアクセスとそれぞれの島の特徴をご紹介します。
プリンセス諸島とは?
イスタンブール現地ツアーや旅行ガイドでも取り上げられることが少ないプリンセス諸島。
実は、トルコの現地住民にとって週末の旅行先として注目の大人気スポット!
イスタンブール中心地から船でわずか1時間半〜2時間ほどで行ける手軽さも魅力です。
プリンセス諸島には9つの島が存在しますが、その中でイスタンブール中心地からフェリーで上陸できる島は近い順に「クナル島(Kınalıada)」、「ブルカズ島(Burgazada)」、「ヘイベリ島(Heybeliada)」「ビュユック島(Büyükada)」の4ヶ所。
基本的にはイスタンブールから離れるほど観光地化されていて栄えている印象を受けます。
今回は半日の旅程のため、おすすめのヘイベリ島とビュユック島の2ヶ所のみを訪れました。
それぞれの島へのアクセス
プリンセス諸島へは、イスタンブール市内の各フェリーターミナルより定期便が出ています。
今回宿泊したホテルはエミノニュ(Eminonu)のターミナルから徒歩5分と非常に近かったため、このターミナルから出発することにしました。
エミノニュは有名な観光スポット、ガラタ塔から徒歩30分ほどの場所に位置しており、イスタンブールのヨーロッパサイドに位置しています。
アジアサイドのカドゥキョイ(Kadıköy)からもアクセス可能で、ヨーロッパサイドにあるエミノニュに比べて諸島に近く、より手軽に訪れることが可能です。
フェリーに乗るにはイスタンブール版交通カードである「Istanbul Card」が必須。
市内の地下鉄はクレジットカード利用が可能ですが、ボスポラス海峡を横断するフェリーでは使用ができなかったので注意が必要です。※発行時に別途130TL支払いの必要あり
エミノニュからプリンセス諸島まで「Kadıköy-Karaköy-Eminönü」方面のフェリーに乗船、片道120TL、島間は片道40TLでした(2025年5月現在)。
フェリーターミナル到着〜乗船まで
イスタンブールカードを持って、いざフェリーターミナルへ!
フェリーターミナルの付近には民間の客船などの船着き所がありますが、コンクリート作りの大きな建物が今回の目的地。事前予約は不要で意外と簡単に停留所を発見しました。
時間帯にもよりますが、大体1〜2時間に1本の間隔で出ているようです。
もし1時間半の乗船で立ちっぱなしに自信がない方は、少なくとも出発20分前には改札を通るようにしましょう。
今回は初めてなので40分前に到着しましたが、それでも待合場所に30人近くおり、椅子はすでに満員でした。
週末ということもあり、発車10分前には待合場所が満杯になりました。
室内は涼しく、非常に快適で飲み物や軽食を買うことができるコーナーもあります。
パンや果物、花飾りなど様々な物売りが回ってきますが、そこまで高価でもないので興味があれば購入しても良いかもしれません。
特に潮風を感じることのできるフェリーの屋上はデッキになっており、購入したパンをちぎって鳥に餌やりを試みる人もたくさんおり、乗船中はとても賑やかです。
クナル島(Kınalıada)
イスタンブール市内を出発して、最初に到着するのはクナル島。
ビザンチン帝国時代には頻繁に流刑場として使用された過去があるそう。
観光地化されているビュユック島に比べるとかなり穏やかな様子で、観光客もそこまで下船していない様子でした。
他のお客さんによるとレストランが安く、ビーチがとても綺麗なのでのんびり過ごしたい人にはおすすめだそうです。
ブルガズ島(Burgazada)
クナル島の次に停留するのがこちらのブルガズ島。
この島を船から眺めていると海辺にちらほら猫の姿が見えました。
ギリシャ正教会もあるそうで、道沿いにあるパラソルの下で各々ゆったり過ごしています。
ヘイベリ島(Heybeliada)
前述の2島に比べて圧倒的に栄えている印象を受けたのがヘイベリ島。
時間がないならと勧められたのがビュユック島とこちらのヘイベリ島だったので下船しました。
ビュユック島に比べると観光地化されておらず、散歩にぴったり!最近までハルキ島と呼ばれていたように、ギリシャらしい建築や街並みを楽しむことができるイチオシの島の一つです。
ビュユック島に比べると比較的安価に食事を楽しむことができました。
ビュユック島(Büyükada)
プリンセス諸島最大の島で、ザ・観光地感を楽しめるこの場所は、レンタサイクルや馬車など数々のアクティビティが用意されています。
トルコの有名薬局Gratisやお土産ショップ、おしゃれなカフェや雑貨屋なども沢山あるので買い物にはうってつけ。
一方で、他の島に比べるとかなり混雑しているのでゆったりとした時間を過ごしたい方や、落ち着いたリゾート感を楽しみたい方にはあまり向いていないかもしれません。
最後に
イスタンブールは多様な文化が交差する、世界でも有数の観光地。
バザールや市場など沢山の人が行き交うからこそ面白い反面、数日間の滞在で都会の喧騒から離れたくなる瞬間があるはず。プリンセス諸島はそんな人にうってつけの癒しスポット!
あなたもプリンセス諸島に逃避行して、普段とは一味違う新たなオアシスを探してみては?