【岡山〜香川】瀬戸内海に浮かぶ直島で自然と現代アートに触れる旅(前編)
梅雨明けして、灼熱の日差しが眩しい7月後半、瀬戸内海に浮かぶアートの島、直島にお出かけしてきました!
直島といえば、瀬戸内芸術祭(以下瀬戸芸)の代表スポット。
現代アートを楽しむ島!正直、現代アートには疎い私ですが…この旅で、何かを掴み取って帰ってくることができるのでしょうか?
直島へ行く前に古民家ゲストハウス虎所litで1泊
1泊目は直島行きの船が出ている岡山県宇野港から徒歩約15分の「古民家ゲストハウス虎所lit」に宿泊しました。
▲ 共用のフリースペース
この日は私以外には外国人の旅行客が一組だけでした。
宇野港周辺には宿泊施設は色々ありますが、古民家の広々した空間でカジュアルな宿泊をするにはとてもオススメです。
徒歩圏内にスーパーもあるので、素泊まりする場合は買い出しにも便利!
夕暮れ時に港を散歩するのにもいい距離感だと思います。とても居心地の良い宿でしたよ。
廃材アート・宇野港のチヌ
散歩していると、宇野港の堤防でアート作品に出会いました。
▲ 宇野のチヌ
宇野のチヌは、2010年の瀬戸芸の時に淀川テクニックさんが瀬戸内に漂流した廃棄物で制作したアート作品で、2022年の瀬戸芸の時にお色直しされたそうです。
黄昏時の宇野港で思いを馳せる
宇野のチヌがある堤防の近くには、直島と宇野港を繋ぐ船が出ています。
ここで釣り人とお話ししながら、黄昏時に潮風に吹かれ、明日の船出に思いを馳せます。
かつてシェアハウスで一緒に生活して、今は直島に移住した親友との約3年ぶりの再会が今回の旅の最大の目的。
まるで、漫画ワンピースの話に出てくるシャボンディ諸島で別れた友に再会する気持ちです。
いざ直島へ!
宇野港から直島までは約20分。
片道300円で、四国汽船のフェリーが1時間に1本のペースで出ています。直島は宮浦港または本村港行きがあり、本数は宮浦港の方が多いです。
9時台で結構暑かったのですが、せっかくなのでテラスで瀬戸内の島々を眺めながら直島に着くまでのひと時を楽しみました!
直島に到着
宮浦港に着いたら直島のシンボル、草間彌生氏の赤カボチャがお出迎え!テンション上がりますね。
草間彌生氏曰く、「太陽の『赤い光』を宇宙の果てまで探してきて、それは直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった」というこのオブジェ。
参考:ART SETOUCHI 作品No. na01 赤かぼちゃ
しかし、青い空によく映えますなあ。
カボチャの中に入って海を眺めるのも楽しいです。
とりあえず、みんなが最初に行く映えスポットですね。
▲ 赤かぼちゃの内部
▲ 穴から眺めた風景
島の中を巡る
島の中を観光するにはバスが出ていますが、直島は自転車で島一周できる距離なので、自転車で観光するのもオススメです!
宮浦港の近くには、レンタサイクルのお店があります。
見つけたレンタサイクル屋さん「ふうちゃんレンタサイクル」は「Summer Pockets」の聖地巡礼の地になっているそうです。
▲ ふうちゃんレンタサイクル
ちなみに、私は島に住む親友の軽トラに乗って島一周しました。
そして、びっくり!親友は島民特典でアート施設に無料で入ることができて、同伴者である私も、もれなく無料でした!
地中美術館などのネット予約の施設もネット予約無しで島民枠で入ることができました。 何て素晴らしい島民枠!教えてくれた「虎所lit」さんに感謝です。
ただ、直島は月曜日にお休みの施設が多いです。初日が月曜日だったので飲食系も結構しまっているお店が多かったです。
それにしても直島観光にくる海外の人の多さに驚きです。
行く先々で、半分くらい海外の人だったような…。特に欧米の人が多かった印象です。 直島、世界的に有名なんですね…。
私が利用したゲストハウスも利用者は皆海外の方でした。
直島で訪れた場所
ここからは、初日に訪れた場所をご紹介します。
I♥湯(アイラブユー)
宮浦港の近くに、直島銭湯「I♥湯(アイラブユー)」があります。
アーティスト・大竹伸朗氏が手がける実際に入浴できる美術施設です。
入浴時間は13:00〜21:00、月曜はお休みです。
もう一つの再生2005―N
ベネッセハウス・地中美術館エリアにある三島喜美代氏が手がけた巨大なゴミ箱。
もう一つの直島のシンボル、黄色いカボチャ
赤かぼちゃとは別のエリアに、もう一つの直島のシンボル、桟橋の上に直に置かれた黄色いカボチャを見ることが出来ます。
お土産物も赤黄色カボチャをモチーフにしたものが多いです。
▲ 「南瓜」
直島・恵美須神社の鳥居
背丈くらいのサイズの可愛い鳥居です。
一緒に写真を撮ったら、よりサイズ感がわかると思います。
目の前には海水浴場が広がっていて、黄色いかぼちゃもこの近くにあります。
夏場でも夜になると涼しい潮風が吹いてくるので、夜にお散歩デートもオススメな場所ですね。
この近くのベンチで夜、親友と語らい合っていたら、急に狸が出てきて、足をペロペロされました。
今回の滞在で出会った野生動物は、この狸と夜中のドライブ中、至近距離で見た猪二頭と島猫です。直島では夜になると猫を見かける機会が多かったです。
野良猫なのにやたら美猫が多かった印象です。
それにしてもあの狸、初対面なのに人懐っこすぎたなあ…。
ベネッセハウス ミュージアム
▲ ニキ・ド・サンファルの彫刻「腰掛」
美術館とホテルが一体となっている施設、ベネッセハウス ミュージアムには色々なオブジェが飾られています。
そして一度は泊まってみたいベネッセハウス!
ベネッセハウスは、「ミュージアム」「オーバル」「パーク」「ビーチ」の4つの宿泊棟があり、友だちがオーバルに泊まったらしいですが…フリーランス稼業の私には夢のようです…。
ベネッセハウス周辺はロケーションも最高だし、ホテルに宿泊したら併設のベネッセミュージアムで遅くまで観賞できるそうです。
ちなみに朝ごはんだけなら、宿泊しなくても利用できるのだとか。料金は4000円のアート価格だそうです。
朝起きてこんなロケーションが近くにあるのも最高ですね…。
▲ ベネッセハウス近くのロケーション
高級旅館「ろ霞」
島民の友が造園担当をしている、直島の高級旅館「ろ霞」にも寄りました。
こちらは里山をテーマにした宿泊施設だそうです。
次回泊まってみたい宿、ゲストハウス路地と灯り
今回、島で宿泊したお宿は、港からのアクセスが超便利ということ以外は特筆すべきことは無いので割愛します。
代わりに、次回ぜひ泊まってみたいお宿をご紹介しておきます!
家プロジェクト南寺エリアにあるゲストハウス「路地と灯り」です。今回宿が取れなかったけど、次泊まるなら絶対ここにしたいと思います!
ゲストハウス路地と灯り
直島での生活
初日は休みの施設が多かったので、島をドライブしたり、海の風景を楽しんだりが中心でした。
「不定休」と書かれたお店も結構あるので、事前に営業時間と併せて調べておくのがオススメです。
私が初日入ったお店は…魚の煮付けがとにかくしょっぱくて後悔しました(笑)
島民の友だち曰く、直島に住んでて不便なことは、食生活なんだそうです。
生活圏にあるスーパーのエースがここ、「コープ・三菱マテリアル直島生協」です。
エースというか、ほぼここしかないと言っても過言ではない…。(もう一軒の系列店もありますがかなり小規模です。)
なんと!19時までの営業で土日はお休みなんだそうです!
確かに島に住む立場だったら不便だなって感じちゃいますよね。
島にある唯一のコンビニ、セブンイレブンが大流行りなのもわかる気がします。
私もあまりの暑さに何度もセブンイレブンのかき氷にお世話になりました!
ここも24時間営業ではなく、夜21時に閉まっちゃうので注意が必要です。
直島の初日を振り返って
さてさて、現代アートの島に来た初日、友との再会に心踊り、赤カボチャ、黄カボチャ、行く先々のインスタ映えスポットを見てミーハー心をくすぐられ。
とりあえず、目に入ったものを「これもアートだな」と呟いてみたり…
狸に足を舐められたりの初日でしたが、肝心の現代アートにはまだまだ塗れていない私は、現代アートについて深く考えることもせず、直島2日目に備え眠りについたのでした。
(後編に続く)