【フランス】モネの世界観に浸るならここ、オランジュリー美術館へ
こんにちは。ゆずです。
コロナウイルス感染症対策が緩和され、久しぶりの海外旅行に心躍らせている方も多いのではないでしょうか。
私は原田マハさんの楽園のカンヴァスを読んで、より美術に興味を持っている今日この頃です。(GWはMoMAとTHE METSに訪れました!)
さて、今回はあの有名な睡蓮の一枚絵が見られるオランジュリー美術館を訪れた際のレポートです。(2019年夏)
モネはパリで生まれ、数多くの作品を残した、印象派を代表するフランスの画家です。
代表作である睡蓮は世界中で最も人気のある美術作品のひとつと言えるでしょう。
日本でも岐阜県に、モネの池を称され観光スポットとなっている場所がありご存じの方もおられることでしょう。また徳島にある大塚美術館にも模倣の一枚絵があり、有名ですね。
オランジュリー美術館へは地下鉄のコンコルド駅から歩いて5分ほどです。
チケットは当日でも購入できますが、日程や時間帯によっては並ぶこともあるので、事前に購入しておくことをお勧めします。私は2019/8/16 16時頃に訪れましたが、並ばずに入ることができました。館内も混んでおらず、ゆっくりと鑑賞できました。
こちらがオランジュリー美術館の外観です。
パンフレットの紹介文を少し紹介したいと思います。
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下記パンフレットより引用。
“1895年から1926年に亡くなるまでの30年間、クロード・モネは彼が所有するノルマンディ地方ジヴェルニーの「水の庭」そしてあの有名な睡蓮または白い花の睡蓮の池からインスピレーションを受けていました。モネは光の変化とリズムによってこの庭を表現することに打ち込みました。展示室に表現された8枚のパネルは東の朝から西に夕日が沈むまでと言う時の流れを連想させます。モネは水平線も高低も表現していません。水、空気、空、大地という要素は遠近法ではなく、睡蓮の花々のリズムによる構成によって表現しています。こうしてモネは水平線も岸辺もなく波紋によって果てしないすべての幻想を表現したのです。そして彼は特大サイズのパネルに描いた40点以上の作品を含む約300点の絵画を描きあげたのです。オランジュリーの膨大なコレクションの頂点に立つ、これらの偉大な作品の数々はその題材の小ささと対照を織りなしています。彼が好んだ題材を詰め込んだ広さ数百平方メートルの風景の中にモネは自身の美学の追及をしたのです。
睡蓮によって提案された自然のイメージは、慣習的な視点を破ることで、近代絵画の方向性を変更しました。構成や楕円あらゆる錯覚効果を禁じ、風景芸術の概念を覆すのです。オランジュリー美術館開館の際、空もなく地平線もなく方向性をつかむためのカギとなる視点も固定された目印もほぼなく、ただ実空間と写実的な空間に境界線を引くのは見る人の全く自由であるという作品を前に、美術評論家のルイ・ジレは「驚くべき絵画だ。デッサンも境界線もない」と評しました。”
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モネの一枚絵は本当に圧巻です。
館内は白を基調としたシンプルな作りで、天井には窓があり、デザインされた素敵な空間でした。
お土産やさんもあり、モネグッズを購入できます。
オランジュリーはまた是非訪れたい場所の一つです。
パリに訪れた際は是非行ってみてはいかがでしょうか!