【アメリカ】数百頭もの野生マナティを求めて。マナティ観察センター


今回は、フロリダ州タンパ郊外の隠れた名所のひとつ「マナティ観察センター」をご紹介します。

水路で冬を越す野生のフロリダマナティーに会いに行きませんか?寒い日には、数百頭もの野生のマナティを間近に観察することができます。


マナティ観察センターについて


マナティ観察センターは、フロリダ州タンパ郊外のアポロビーチにある、ビッグ・ベンド工業用発電所に位置している入場無料(駐車場無料)の野生動物保護区です。

冬になると発電所の排水で暖を取るために、暖かい放水路に引き寄せられるように次々と数百頭ものマナティが集まってきます。

マナティ観察センターの使命はタンパベイの水辺に生息するマナティを保護する為。
1987年に設立されて以来、あらゆる年齢層の来館者にマナティーの生息する環境や生態、マナティに関する様々な情報を提供し続けているそうです。

【アクセス方法】
マナティビュー観光センターまでの実用的な公共交通機関はないので、車でのアクセスとなってしまいます。

住所 : 6990 Dickman Rd., Apollo Beach, FL 33572
電話番号 : 813-228-4289

オーランドからは約1時間弱
タンパからは20分程かかります。


【開館時間】
11月1日~ 4月15日まで毎日営業
午前10時~午後5時
トレイルは午後4時に閉まります。
(祝日はイースター・サンクスギビング・クリスマス)


マナティを観察するのに適した時期

マナティ観察センター自体は11月1日から4月15日までが開館期間中なのですが、数百頭もの数のマナティーを観察するのであれば、12月下旬から1月の下旬がオススメです。
また、気温がグッと下がった日の午前中がベストな時間帯です。


フロリダの水温が華氏約68度以下になると、マナティは暖かい水のある場所に避難をしなければいけません。ぽっちゃりしているように見えるマナティですが体脂肪は意外にも少なく、冷たい水中では体を温めることができません。

寒い場所では生きていけないマナティは「寒冷ストレス」から死に至ってしまうこともあるで、この発電所はマナティが生きていく上で必要不可欠なのだそうです。

気温がグッと下がった1月の早朝、観察デッキからタンパ湾へそそぐ水路を眺めていると、物凄い数のマナティがプカプカと浮かんでいました。


動かずに体を休めているマナティが多いのですが、時々水面から顔を覗かせるマナティの姿も見受けられます。

10分~20分くらいに一度、水面で呼吸をするのに定期的に浮上してくるので、愛らしいマナティのお顔を見る為にも、そのタイミングを見逃さないようにしましょう。


ギフトショップでフロリダならではのお土産はいかがでしょうか。


館内のギフトショップでは、フロリダならではのユニークな商品やマナティグッズが多数取り揃えられています。

ギフトショップの商品の多くは、オンラインでも購入することが可能なので、ギフトショップを見逃してしまった方やお時間のない方は是非ご覧になってみてくださいね。


また、館内には数箇所マナティの募金箱が設置されています。
ここで集まった募金や収益はセンターの施設強化のため、マナティ救助と研究活動を支援するために役立てられるそうです。


マナティを観察する以外にも他の様々なアクティビティも楽しもう


❶観察デッキの上から珍しい生き物を観察してみよう

発電所の水路に生息する巨大魚を狙うサメ、古代魚として有名な巨大ターポン (Tarpon) 、ブルーティラピア(blue Tilapia) 、マダラトビエイ (Spotted Eagle Ray) が水面を飛び跳ねる姿が見られるかもしれません。

大きなマダラトビエイが水面から空中に飛び跳ねる時の迫力は観客をざわめかせるほど感動的な瞬間です。


❷アカエイに触れてみよう


こちらでは、巨大水槽の中にいるエイに触れることができます。

必ず2本指で触るよう指示があります。ただ触れるだけではなく、エイに関する一般的な情報や安全に関するあらゆる情報を従業員が説明してくれます。

❸マングローブが生い茂る自然遊歩道(Tidal Walk)を散策してみてよう


こちらの遊歩道は、マナティを観察できるベストスポットの一つです。
また、観察デッキから続く全長900フィート(約275メートル)のこの歩道では、沿岸に自生するさまざまな植物や木々、珍しい鳥類やブラウンペリカン、カワウ、サギ、エイなど、このような珍しい動物を観察することができます。


木漏れ日が降り注ぐマングローブのトンネルを抜けた先にはタンパ湾が広がっています。


遊歩道から右側を見渡すとプカプカと浮かぶマナティの姿が沢山。

こちらの遊歩道から眺める景色が、筆者の一番のお気に入りです。
風がなく、波の穏やかな寒い日の早朝は、水が澄んでいるのでマナティの姿がくっきりと見えます。

❹展望デッキに直通のカフェ


❺蝶の庭園 (Butterfly garden)


❻子供の遊び場


❼マナティのオリジナルフィギアを作ろう


❽そして、最後はハイキング&展望台まで


時間に余裕がある方は、往復1.4マイル、高さ5mの壮大な景色が楽しめる展望台「野生生物観察タワー 」(Wildlife observation tower)までハイキングをしてみてはいかがでしょうか。

晴れた日には、タンパベイを見渡すことができます。


おわりに


いかがでしたでしょうか?

自然に触れて観たり聞いたりすることで、子供たちとの会話のきっかけにもなり、野生動物や環境を守ることの大切さを考える機会にもなることでしょう。

是非一度、フロリダに訪れた際には足を運んでみてくださいね。