【福島】二段に重なる姿が美しい 悲しき恋物語が残る思いの滝

福島県の土湯温泉から、山深いところにある「思いの滝」をご存じでしょうか?

温泉街から車で10分ほどの女沼に車を停め、さらに奥へ進むことで見られる滝スポットです。

湖畔に沿って遊歩道が続いており、ハイキング気分で行けるスポットらしいので、行ってみることにしました。

思いの滝とは

思いの滝は、落差はさほどありませんが、滝壺は碧みがかっており、二段に流れ落ちる滝です。

周りの木々の緑と滝を囲むような岩の姿が相まって美しい姿をしています。

滝の名称は、会津落城の際の里娘と若武者との恋物語に由来しています。

しかし、土湯温泉観光協会のサイトでは、会津落城の際、姫を救い出した若武者がこの地で命を落とし、それを悲しんだ姫が滝に身投げて後を追ったと書かれています。


木々に癒されながら目的の滝へ

土湯温泉から車で10分ほど走り、女沼の湖畔にある駐車場スペースに車を停め、思いの滝を目指します。

近くに「会津落城の際の若武者と里娘のロマンスにまつわる滝です」と書かれた看板が立っています。

現地の看板では、里娘と書かれていますが土湯温泉観光協会のサイトには姫...。
里娘なのか姫なのかどっちなのだろう?

そんな事を考えながら、滝を目指し湖畔沿いの遊歩道を歩いていると、すこし気になるものを見つけました。

じっくり見てみると、石を積み上げ何かを囲んでいたかのような跡。

女沼には、昔から沼のほとりに集まって酒を飲みながら祈祷をしてもらい、沼に石を投げ込む雨乞いの風習があったみたいです。

もしかしたら、雨乞いで使われていた場所なのかも...。

しばらく湖畔沿いを歩いていくと、途中に水路があり、そのあたりから山の方へ入っていくことになります。

思いの滝まで0.1㎞の看板を発見!もう少しで目的の滝を見れる!

展望台に着き、期待に胸を膨らませ覗いてみるも木々が邪魔をして滝が見えない!

滝の近くに行ける道を探していると、展望台から少し歩いた先に、足元注意と書かれた看板を発見!

看板の先を見てみると、思ったよりも急な下り道が。

足元に注意しつつ、滑りそうになりながら無事到着しました。
周りに柵が設けられ、滝の近くに行けないようになっています。

もっと滝の近くに行きたい気持ちをぐっと抑えながら撮影することに。

二段に落ちる滝の姿と青い滝壺、そこを囲む荒々しい岩がとても美しかったです。

しかし事前に滝の由来を知っていることもあり、すこし寂しげな印象もあたえてくれるスポットでした。

最後に

今回は思いの滝をご紹介しました。

訪れる際は、駐車場から思いの滝まで山の中を歩くことになるので熊鈴をつけていくことをおすすめします。

思いの滝以外にも、周辺には男沼や仁田沼、つつじ山公園があり、春から秋にかけて楽しむことができます。

男沼から仁田沼、女沼の3つの沼を巡る人気のハイキングコースもあるので、時間に余裕のある方はぜひ巡ってみてください。