【和歌山】世界遺産・熊野三山と周辺神社パワースポット巡り
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産登録された熊野三山と周辺の神社。
有名な熊野三山(熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社)の他、別宮・奥宮にもぜひ一度訪れていただきたい神秘的な神社があります。
熊野本宮大社
牟須美(むすみ)・速玉(はやたま)・家津美御子神(けつみみこのかみ)・天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られた神社です。本殿へと続く158段の石段、そしてその両脇の旗に歴史ある雰囲気を感じます。
石段の先にある社殿は茅葺き屋根が荘厳で神聖な雰囲気を醸し出しています。
熊野本宮大社から徒歩10分のところに、「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる、大鳥居が特徴的な場所があります。
熊野本宮大社は明治22年の洪水により、社殿の多くが流出してしまい、現在の熊野本宮大社は流出を免れた3棟を移築・再建したものとなっています。その元の社殿があった場所が大斎原です。
熊野那智大社
熊野夫須美大神を主祭神とする神社です。標高約500mの高台に位置し、社殿からは周辺の山々を見渡すことができます。
熊野那智大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社は、日本三大瀑布として有名な「那智の滝」自体をご神体とする神社です。
那智の滝は133mの落差があり、日本一の落差となっています。滝自体がご神体となっているため社殿はなく、鳥居のすぐ奥に滝があるんです!
熊野速玉大社
熊野速玉大神(いざなぎのみこと)と熊野夫須美大神(いざなみのみこと)の夫婦神を主祭神とする神社です。
境内には樹齢1000年の「ナギの大樹」があり、古来から道中安全を祈って、この葉を懐に納めてお参りすることが習わしとされています。
熊野速玉神社には、約1km離れた場所に「神倉神社」という摂社があります。
熊野権現が降り立ったとされる場所で、熊野信仰のはじまりとなった場所です。神殿の上にある「ゴトビキ岩」と呼ばれる巨岩がご神体となっています。
なお、こちらの神殿とゴトビキ岩は大変急な階段を538段登った先の高台にあります。
写真では伝わりにくいですが、階段は上から見るとほぼ直角なので、降りる時かなり怖いです…。(尻もちをつきながら降りている人もいました)
お越しの際は、必ず運動靴を着用してくださいね!
玉置神社
熊野三山の奥の宮である玉置神社。標高1077mの霊峰・玉置山の9合目に位置し、山々の自然が広がる中に鎮座します。
玉置神社には不思議な言い伝えがあり、「神様に呼ばれないとたどり着けない」と言われています。
かなり強い力を持つパワースポットで、邪念を持ったまま行こうとすると「カーナビが故障」「落石で通行止め」などの憂き目に遭い、たどり着けないとの噂があります。
私は全くパワーを感じない人間のため、あっさりたどり着くことができましたが…(笑)。
そして、地元の方に参拝をお勧めされたのが末社の玉石社。
神武東征以前から熊野磐座信仰の一つとして崇められてきた玉石がご神体のため、社殿はありません。大峯修験道では玉石社を聖地としており、本殿に先んじて礼拝するしきたりとなっています。
険しい道でも、ぜひ参拝してみて
熊野三山を参拝する道のりはとても険しいですが、使った体力以上の元気をもらえます。
ぜひ、参拝してみてください。