【ロンドン】ゴッホにピカソも!超有名絵画を「ナショナル・ギャラリー」「テート・モダン」で見よう
ロンドン観光と言えば、ハリーポッターやバッキンガム宮殿、ビッグベンなどが真っ先に思い浮かぶ方も多いと思います。
そんな定番の観光スポットももちろん素敵ですが、世界的に有名な絵画を数多く保有している美術館「ナショナル・ギャラリー」と「テート・モダン」が見ごたえがあってとてもおすすめです!
特に絵画好きという訳ではない筆者でも知っている有名な絵画がたくさんあり、とても感激したのでご紹介させていただきます。
ナショナル・ギャラリー
ナショナル・ギャラリーは13世紀から20世紀にかけて描かれた作品が約2300点所蔵されています。
ダ・ヴィンチ、フェルメール、ゴッホ、モネなど、誰もが目にしたことのある芸術家の作品が多数展示されています。
入場料は無料ですが、美術館の維持のため、寄付や館内のショップ利用が推奨されています。
大英博物館から徒歩15分ほどなので、合わせて訪れるのもおすすめです。
アルノルフィー二夫妻像(ヤン・ファン・エイク)[1434年]
ヤン・ファン・エイクは15世紀の北ヨーロッパの画家で、その時代には考えられない技術力の高さから「神の手を持つ画家」と呼ばれました。
「アルノルフィー二夫妻像」はナショナル・ギャラリーの中でも代表的な作品の1つです。
聖アンナと聖母子と洗礼者聖ヨハネ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)[1499~1508年]
あの「モナ・リザ」で有名なダ・ヴィンチのデッサン画です。
貼り合わされた8枚の紙に、木炭と白・黒のチョークで描かれた作品です。
デッサン画なので、ぼんやりとしていて少し見づらいです。
ヴァージナルの前に座る女(ヨハネス・フェルメール)[1670~1672年]
「真珠の耳飾りの少女」で有名なフェルメールの作品です。
女性の服やカーテンなどに用いられている青色は、ラピスラズリという鉱石を原料とする顔料が使われており、フェルメールの作品によく使われているため「フェルメール・ブルー」とも呼ばれています。
生で見ても大変綺麗で、「これがあのフェルメール・ブルーか!」と感動しました。
ヴァージナルとはチェンバロの一種のことで、グランドピアノのような形をした楽器です。
ひまわり(フィンセント・ファン・ゴッホ)[1888年]
言わずと知れたゴッホの代表的作品です。
ゴッホはひまわりを描いた作品を7つ制作しており、そのうちの最も有名な1枚がこちらの「ひまわり」です。
他の作品の周りにはそこまで観客が集中していませんでしたが、この作品だけはかなりの人だかりができていたので、やはり全世界の人が一目見てみたい有名な作品なのだと思いました。
ラ・グルヌイエールの水浴(クロード・モネ)[1869年]
「睡蓮」などの作品で有名な印象派の巨匠・モネの一作です。
フランス郊外の水上カフェ「ラ・グルヌイエール」にて、ルノワールとキャンバスを並べて制作したそうです。細かく描きこんでいるのではないのに、水面のきらめきを見事に表現しているのが美しい一枚です。
母性(パブロ・ピカソ)[1901年]
目まぐるしく作風が変化したピカソのいわゆる「青の時代」に描かれた作品です。
ピカソは「ゲルニカ」や後述する「泣く女」のような独特な作風の印象が強かったので、イメージがガラっと変わりました。
キリストの埋葬(ミケランジェロ・ブオナローティ)[1500~1501年]
彫刻「ダヴィデ像」を制作したミケランジェロによって描かれた作品です。
キリストの遺体を庭の墓に埋めようとしている絵です。
この絵画を見るまで、ミケランジェロ=彫刻家というイメージだったので、芸術家として多彩な人物だとわかりました。
鏡の前のヴィーナス(ディエゴ・ベラスケス)[1647~1651年]
ベラスケスはスペインで活躍した宮廷画家です。
17世紀のスペインは、宗教的に最も厳格な国だったと言われており、官能的な裸の女性像は排除されるべきとされていたため、後ろ姿で描かれています。
この時代の西洋画の女性像は、現代的な感覚で言うとぽっちゃりめの体格が多い中で、ほっそりしなやかな体格で描かれているのが興味深いです。
テート・モダン
テート・モダンは発電所を改装して造られたという、ユニークなスタイルの美術館です。
テムズ川沿いに位置し、対岸にはセントポール大聖堂があります。
20世紀以降のアート作品が集まった現代美術館で、ピカソやダリ、マグリット、アンディ・ウォーホルなどの著名な芸術家の作品の他、現在活躍するアーティストの作品まで幅広く展示されています。
ナショナル・ギャラリーと同様、入場料は無料ですが、美術館の維持のため、寄付や館内のショップ利用が推奨されています。
泣く女(パブロ・ピカソ)[1903年]
ピカソの作品の中でも最も有名なものの1つです。
実は「泣く女」は100作以上あり、その中でも傑作として有名なのがこの1枚です。
愛人ドラ・マールをモデルにした作品ということですが、愛する人をこの色彩で表したところに奇才ぶりを感じずにいられません。「泣く」というとブルーなどの寒色をイメージしますが、カラフルで激しい色遣いがかえって激しい悲しみを感じさせています
秋の人肉食(サルバドール・ダリ)[1936~1937年]
チュッパチャップスのロゴをデザインしたことでも有名なダリの作品です。
「秋の人肉食」は一見すると何が描かれているのかわかりにくいですが、よく見ると男女がお互いを貪り食っているのです…!
ダリの故郷で内戦が激化した悲しみを表した作品です。
受胎告知(ルネ・マグリット)[1930年]
「受胎告知」というテーマの絵画は宗教画として数多く存在しますが、他の同名の作品とは一線を画すのがこの作品です。
全く宗教性を感じません。マグリットの作品は非現実的な構成と、くっきりとした線や色が特徴的で、現代アートとしておしゃれに感じます。
ジャンヌ・エビュテルヌ像(アメデオ・モディリアーニ)
こちらの作品は、モディリアーニの妻であるジャンヌ・エビュテルヌを描いたものです。
彼の作品は長い首や無表情な顏、アーモンド形の目が特徴です。
一度見ると、「あ、この絵はモディリアーニだ」とわかってしまう、唯一無二の作風です。