プラハで唯一!? 日本人経営の宿『民宿桐渕』に泊まってみた
皆さんは海外ではどのような所によく泊まりますか?「せっかくの海外だからホテルも豪華に!」という方もいれば、「ほぼ一日中観光で出かけているから、ホテルは寝られれば良い」という人もいると思います。僕は現地の人と仲良くなりたいので、よくAirbnbやCouchsurfingを利用して現地の方のお宅に泊めてもらったりしているのですが、やはり長期の旅行になると何日かは一人でゆっくり寛げる所に泊まりたくなってきます。
2018年~2019年の年末年始に約2週間半をかけてヨーロッパを巡りました。その時にチェコでお世話になった『民宿桐渕』の居心地がとても良かったので、紹介させて下さい。
どうしてプラハに日本人宿が?
桐渕一家がチェコに移住したきっかけは長野オリンピックだったそうです。たまたまアイスホッケーの決勝戦を観戦することができ、試合に感動した子供達から「アイスホッケー選手になりたい!」と言われたので、「どうせなら本場で!」と家族全員でチェコへ。子供達の夢を応援するために海外移住を決心するなんてすごいですね。
詳しい経緯はダイヤモンド社から出版されている、たかのてるこさん著『人情ヨーロッパ』にも書かれています。興味がある方は是非読んでみて下さい。
▲ 緑色のかわいらしい外観。
▲ 宿はプラハの市街地から少し離れた丘の上にあります。
夜になると夜景がきれいに見えます。
建物の中は?
では、建物の中を写真とともに紹介していきます!
部屋は一人で泊まるには充分な広さ。清潔で快適でした。部屋の窓からもプラハの街の灯が見えますよ。
トイレとお風呂は基本共同ですが、追加料金でトイレ、お風呂付の部屋も利用できます。
本棚。日本の小説や漫画がたくさんあります。個人的にこの本棚にはとても助けられました。というのも、ビビりな僕は旅行中、精神的に疲れてくると日本から持ってきたお気に入りの漫画を読んで心を落ち着かせているのですが、持参できる漫画はせいぜい1~2冊なので、長期の旅行になると読み飽きてくるのです……。観光から帰ってきたら、部屋でひたすら『ちびまる子ちゃん』や『臨死!!江古田ちゃん』を読んでいました(笑)。
『地球の歩き方』などのガイドブックも置いてあるので、翌日の観光プランを考えるのにも便利です。
食事について
宿泊費には朝食が含まれており、毎朝ご主人が腕によりをかけて作ってくれます。僕の滞在中はなかったですが、和食メニューの時もあるそうです。また、朝の出発が早い時はお弁当に変更することができます。
▲ ボリューム満点の朝食。
▲ 出発が早い時のお弁当。
▲ クリスマスの時期に泊まったので、クリスマスクッキーのサービスがありました!
その他のサービス
『民宿桐渕』をさらに魅力的にしているのが日本人ならではの細やかなサービス。実際に泊まってみて印象に残ったサービスを紹介します。
1つ目は、バスやトラムのチケットが宿で購入可能なこと。その日の観光の予定を伝えると、行き方を詳しく教えてくれ、最適なチケットを販売してくれます。方向音痴な僕は大助かりでした!
2つ目は、レートの良い両替所を教えてくれること。また、両替できるまではチェコ・コルナの貸し出しもしてくれます。チェコはユーロ圏ではないので、このサービスもとても助かりました。
3つ目は、女将さんの関西弁!僕は大阪出身なので、まるで地元に帰ってきたかのように感じました。とてもアットホームな雰囲気の宿なんです。
コロナ禍の現在は?
記事の確認もかねてご主人にお話を聞いたところ、残念ながら3月現在、チェコはヨーロッパ内でも群を抜いて感染者数が多いとのこと。日によっては一日の感染者数が1万人を越えることもあり、いつ終わるとも分からない非常事態宣言下をチェコ国民は息をひそめて生活しているそうです。そんな中、民宿桐渕の皆さんはアフターコロナの世界を見据えて前進を続けていらっしゃいます。なんと、4月に宿を移転・リニューアルオープンするんだそうです。場所は空港近く、築300年以上の古民家をリノベーションし、骨董屋、フィットネス、カラオケルームも併設予定。コロナが収まったら僕も是非泊まりに行きたいです。
コロナが収まるまで待てない、自宅でもチェコを感じたい方におすすめなのが、骨董屋Prahaと雑貨屋Praha。ご主人、女将さんがチェコで見つけたお気に入りの骨董品や雑貨をオンラインで販売しています。二年間有効の特別優待宿泊券も販売しています。是非覗いてみて下さい。