【奈良】可愛い動物おみくじが人気! 神武天皇に縁のある建国の聖地「橿原神宮」
奈良県橿原(かしはら)市にある「橿原神宮」は、初代天皇・神武天皇が宮殿を造って即位したと言われている場所に創建された神社。
今回は、そんな由緒のある橿原神宮に参拝してきました!
立派な鳥居とながーい表参道
橿原神宮の表参道の入り口には「一の鳥居」がドンっと建っています。この大きな鳥居は、神武天皇の偉大なご神託を表しているのだそう!
防災のため数年前に建て替えられた綺麗な鳥居ですが、上の部分だけ色が濃くて年季が入っています。実はこの部分だけ昭和15年に建てられた当時の木を残しているんです。こうした細かい部分に注目してみるのも面白いですよ。
一の鳥居からまっすぐのびる表参道、その両側には橿の並木が続いています。120万人もの参拝客が訪れる三が日には、屋台がずらっと並んで賑わうのだそう。
表参道には玉砂利が敷かれていますが、神社に玉砂利が敷かれている理由って知っていますか?
一説によると、玉砂利は“魂砂利”ともいい、玉砂利を踏んだときのジャリジャリという音で魂を鎮め、落ち着いて参拝に向かえるようにしていると言われています。
神橋と二の鳥居。本殿はまだまだ先です。
かなり大きな神社ですが、明治23年に創建された当時は本殿と拝殿があるだけの小さな神社で、神武天皇即位の年から2600年後の昭和15年に今の大きさの神社になったのだそう!
ちなみに一の鳥居から二の鳥居まではおよそ100m!小さな神社だったらこの間に建てられそうですね。
二の鳥居を抜けると、表参道の終点に「南神門」があります。 南神門の手前にある南手水舎のあたりで背伸びをすると本殿の屋根がすこーしだけ見えますよ。
畝傍山と外拝殿
神域の中央にあるのが「外拝殿」。昭和の神社建築の粋ともいうべき社殿です。
橿原神宮と明治神宮(東京)ってなんとなく似ているなと思ったら、両神社の社殿を設計した建築家は同じ、角南隆さんという方でした。角南さんが戦争で社殿が焼けてしまった明治神宮を再興する際、自身が造った橿原神宮を参考にしたのだそう。どうりで似ているわけですね。
橿原神宮の背には大和三山のひとつに数えられている「畝傍山(うねびやま)」。
外拝殿正面よりも南神門側からのほうが外拝殿と畝傍山のコラボをより綺麗に見ることができます。
外拝殿の横には可愛らしい橿原神宮オリジナルの絵馬がずらり!
絵馬には「紀元二六八〇年」と書いてありますが、あれ?今年は2020年ですよね?
これは神武天皇が即位した年を紀元0年とするもの。要するに今年は神武天皇が橿原の地で天皇に即位してから2680年ということです。
「御歌碑」。この石碑には、平成28年に天皇・皇后両陛下が橿原神宮に参拝した際、皇后さまがお気持ちを詠まれた御歌が刻まれていました。
可愛らしいオリジナルのおみくじ
可愛らしいマスコットが置いてあるなと思ったら、なんとおみくじ!
金色の鳥のおみくじは「金鵄(きんし)みくじ」、銀色の魚のおみくじは「鮎みくじ」(どちらも初穂料500円)。金鵄は神武天皇の東征を助けた金色のトビ、鮎は戦の行方を占う魚で、どちらも神武天皇に縁のある生き物です。
金鵄みくじは尾のあたりから、鮎みくじは口から紐が出ているのでそれを引っ張るとおみくじが出てきます!もちろん普通のおみくじもありますよ。
日本の初代天皇・神武天皇に縁のある「橿原神宮」。
訪れたら参拝はもちろん、ぜひ可愛らしい動物おみくじも引いてみてくださいね!