海に浮かぶ街!?クロアチアで見つけた 絵本の世界が広がるロヴィニで暮らすように旅しよう。

青々としたアドリア海。
そこに、ぽっかり浮かぶように佇むのが、クロアチア北部の小さな港町ロヴィニ。
「ヨーロッパで最もロマンチックな街」とも言われています。

古くはベネチア共和国に支配されていた歴史を持ち、
石畳の続く街並みは、なるほど、イタリアの雰囲気。

この世界にどっぷりつかりたい。
そんなときは、暮らすように旅してみよう。




ロヴィニの暮らしを感じてみる

ロヴィニの旧市街の路地を入っていくと、
そこには、地元の人たちの暮らしが広がっています。

オープンカフェはオシャレな街並みに溶けこみ

小道に入れば、緑や花々がお出迎え
猫は気ままに路地さんぽ

地元アーティストの個性あふれる作品が街を彩り
生活感たっぷりの洗濯物は、青い空を気持ちよさそうに泳ぐ

落ち着いた、居心地の良い街並みに、すっかり魅了されてしまいます。

日が落ちたころは、
オレンジ色の明かりが柔らかく街を包みこみ、神秘的な雰囲気に。
まるでおとぎ話の世界。




くつろげる空間が広がる、私だけの部屋

大きめのリビング、きれいなキッチン、寝室、トイレ、シャワー。
部屋の中は、十分すぎるほどの広さ。
これでホテルよりお安いのだから、旅人には嬉しい限り。
近所のスーパーマーケットで買ってきた食材を料理したり、
お気に入りのパン屋さんのパンをほおばったり。

外で食事を楽しむのもいいけれど、部屋でのんびりと過ごす日も格別。

窓越しに聞こえてくる誰かのおしゃべりが、優しく耳に届き、ほっとしたり、
どこからか流れてくる、しっとりとした音楽に癒されたり。

天気の良い日には、ローカル風に洗濯物をなびかせて。
いつもと違った干し方に、どこか洋服も楽しそう。

地元の食材を使ったごはんを作って、洗濯をして、まったり。

何か特別なことをするわけではないけれど、
まるで、ロヴィニでの生活が日常のように思える瞬間。

これぞ、暮らすように旅する醍醐味です。

ホテルでは味わえない、居心地の良い時間。
私だけのくつろぎ空間。




朝 ときどき 夕暮れさんぽ

こぢんまりとした旧市街は、散歩に最適。

迷路のような、くねくね道を歩く楽しさ。
石畳のでこぼこ道をゆく面白さ。

地図アプリを頼りにするのもいいけれど、
せっかく暮らすように旅しているのだから、自分の感覚を頼りに歩いてみよう。

迷子になりそうでちょっと不安。
でもどこにたどり着くのか、すごくワクワク。

海につながる、ひみつの階段。
こんなところで読書したら、最高の贅沢!!


わぁ!自家製チーズがたっくさん。

おいしそうだけど、さすがにこんなには食べきれないっ。

せっかくだから、小高い丘を登ってみよう。
明るい陽射しをうけながら、のんびりと。

見えてきたのは、街を見下ろす聖エウフェミア教会。

18世紀前半に建てられた教会は、ロヴィニ旧市街を象徴する建物。
高さ60メートルほどの鐘楼に登れば、ロヴィニの街が一望できます。

レンガ造りのかわいい家が作りだす街並みは、おもちゃみたい。
街ゆく人や行き来する車を、こうして上から眺めるのも面白い。

風が心地よくて、ここで、ちょっと長めのひと休み。

今度は、街の反対側にまわってみよう。
潮のにおいと海の風を感じながら。
公園にでると、アドリア海が目の前に!!

なるほど。本当に、海に浮かんでいるみたいな街並み。

ベンチに座っておしゃべりしたり、気持ちよさそうに昼寝したり。
皆それぞれの過ごし方を楽しんでいる。

夕暮れどき。

窓にぽつりぽつりと明かりがつく。
きっと毎日同じ風景。
でもそれが、なんだか、とってもステキに見える。

これも、旅の魔法かな。

もう少しだけ、魔法がとけませんように。
夢心地で歩く夜道。
たまには、そんなロマンチックな時間を過ごすのもいいよね。



またここに、帰ってこよう

隣の人とあいさつしたり、
お気に入りのパン屋さんが見つかったり。

暮らすように旅すると、
今まで見えていなかったことが見えてきて、
気づかなかったことが、気になるようになって。

その土地の景色、におい、音、味。

いつもの旅より、ちょっぴり深く味わって、
そしてまたそこに、帰ってきたくなる。

明るいアドリア海に
静かに浮かぶ港町ロヴィニは、

そんな、暮らすように旅したくなる街。