シエナの絶景が堪能できる「ドゥオーモ付属美術館の展望テラス」

イタリアのトスカーナ地方にある街「シエナ」。
小高い丘の上に広がる街並みは、今でも中世の雰囲気を色濃く残しており、イタリアで最も美しい扇型の「カンポ広場」があることでも有名です。

また、斜面に沿って縦横無尽に張り巡らされた通りや路地、ひしめくように続くレンガ色の街並みを歩けば、まさに中世の世界にタイムトリップしたような感覚を味わえます。

そんな、美しい街並みを一望できるスポットが「ドゥオーモ付属美術館にある展望テラス」。
ここからは、シエナの象徴であるマンジャの塔をはじめ、丘の上に広がる街並みと、どこまでも続くトスカーナの丘陵地帯が一望できます。

ドゥオーモ付属美術館の入口は、とてもこじんまり。

ドゥオーモ付属美術館は、シエナ芸術の作品が展示された美術館。
しかし、以外にも入口は小さくひっそりとしています。まるで、個人住宅の入口のよう。
内部には、大理石の彫刻や宗教画など、優れた作品が数多く展示されていますが、今回の目的はあくまでシエナの絶景を堪能すること。素晴らしい芸術作品は、時間があったら鑑賞しましょう(笑)

ちなみに、めざす「展望テラス」は、この建設途中の壁面の最上部。
本来、新ドゥオーモを建設する予定でしたが、途中で頓挫してしまったため、このような壁面だけが残ってしまったとのこと。

展望テラスまでは、冒険心くすぐられる螺旋階段を登って。

展望テラス入口までは、「PANORAMA」と言う表示頼りに美術館内部を進んでいきます。
そして、入口から展望テラスまでは、人一人通るのがやっとな石造りの狭い螺旋階段をぐるぐると登っていきます。

しばらく登ると展望テラスに到着!
ご覧のように、とても狭いので時間を区切っての入れ替え制です。
しかしそこからの眺めは、まさに360度の大パノラマが広がっています。

 

これぞシエナ、の絶景!

展望テラスからは、どの方角を見ても絵になる風景ばかり。
レンガ色の街並みと、どこまでも続くトスカーナの丘陵地帯。
シエナを象徴する景色が堪能でき、思わずため息が出てしまいます。

丘を埋め尽くすように、そして複雑に重なり合って建てられた建物群。
中世の時代、シエナは丘の上につくられた、まさに一大都市国家だったのです。

展望テラスを訪れるオススメの時間帯は、太陽が少し傾きかけた夕方。
レンガ色の街並みがより一層色づき、大変美しいです。

この展望テラス、真横から見るとこんなに薄い。
本当に、壁の上に用意されたテラスだということがよく分かります。
もしも、新ドゥオーモがちゃんと完成していたら、いったいどんな姿になっていたのでしょうか。

 

実は、シエナの絶景スポットは2ヶ所。

シエナには、絶景が堪能できる場所がもう1ヶ所あります。それは、カンポ広場の正面に建つマンジャの塔。
低い天井と薄暗い石造りの階段を登った先には、大パノラマが待っています。また、扇型をしたカンポ広場も眼下に眺められます。

どちらも、個性があって甲乙つけがたいですが、シエナを象徴するマンジャの塔やカンポ広場も一緒に眺められる「ドゥオーモ付属美術館の展望テラス」がやはりオススメです。