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【静岡】渡れば「厄無し」!ギネス記録の世界一長い木造橋「蓬莱橋」を渡り切った先にあるものとは…?

遥か果てに見える対岸、どこまでも続く木の橋…。
ここはギネスブックにも載っている世界一長い木造歩道橋「蓬莱橋(ほうらいばし)」
静岡県の島田市に位置する大井川にかかる、有名な観光名所です。

徒歩でしか渡れない897.4mもあるこの橋は、「8974=厄無し」「長い木の橋=長生きの橋」として、渡ると長生きできる縁起の良い橋と言われています。

今回はこの1km弱の橋を渡り、対岸にあるものを調査してきました!往復2km弱、いやぁ遠かった…。「わざわざそんなに歩けないかもしれないし、事前に知りたい」という方はぜひ旅の参考にしてみてくださいね。


蓬莱橋を渡ろう

日差しの強い8月下旬、静岡への旅行で島田駅近くに宿泊した際、周辺の観光地を探すなかで見つけたのが蓬莱橋でした。
アクセスは島田駅から徒歩20分。宿泊しているホテルからちょっと離れていますが、ギネス記録の橋をひと目見ようと、向かってみることにしました。

蓬莱橋の入り口にて。
バス停や茶屋、休憩スポットや石碑などがあり、一大観光地の入り口の雰囲気があります。

ギネスブック認定証が埋め込まれています。
今後人類の歴史のなかで「木造歩道橋」が作られることなんてそうそうないだろうし、たぶん覆されない記録なんだろうなあ。

橋を下から眺めます。
苔の生えた木の板の間から光が漏れているのが分かりますか?
本当に板一枚で作られているんだと認識して歩くと、その歴史の深さやスリルが増すのでおすすめです。(なお、安全性を鑑みて橋脚の一部はコンクリートで補強されていますのでご安心ください。)

いざ、橋の入り口へ。長い長い旅の始まりを感じます。

ちなみにこの橋は有料です。
大人は100円ですので、入口でチケットを買ってから入場しましょう。

川幅の広い大井川をひたすらに渡ります。
西日が強く照り付け、風がびゅうびゅうと吹き付けます。なにも遮るものがないため、橋の影も897.4m分、そのまま川に映し出されていて圧巻でした。

橋の欄干のつなぎ目。寺院仏閣の木造建築のように「木組み」がされているのが分かります。

それにしても…明治時代に掛かった昔の橋だからでしょうか、欄干が低すぎる…!成人女性の私の膝より低いため、長い長い橋を渡り切るための欄干にしては少々心もとないかもしれません。高所恐怖症の方は十分にお気を付けください。

橋の中腹にはこんな工夫も。まさに「ど真ん中」の板です
みんなここで写真を撮るころには、それなりに疲れています。なんせ一本道をすでに450mくらい歩いていますからね 笑。

遠くに掛かる近代的な橋を眺めつつ…

いよいよ終着点です。
森…?山…?とにかく緑あふれる空間に繋がっています。この先はどうなっているのでしょうか。


いざ、蓬莱橋の対岸へ

蓬莱橋の対岸でなにがどのようになっているのか、紹介しているサイトが意外に少なかったので、ほぼ事前情報なしでドキドキしながら向かいました。
そもそもなが~い道のりなので、対岸までわざわざ行こうとする人が少ないのかもしれません。

行ってみたい方も、興味だけある方も、追体験してもらえたら嬉しいです。

橋を渡り切った先の森に入り、まず目に入ったのは売店でした。それも、飲食系の屋台などではなく手作りの「一輪差し」。

ほかにも同じようなおみやげ物の売店が2~3個あって、地元のおじさんが2人くらいいました。「ご要望はえいたろうマデ♡」と書いてあるので、あのおじさんのどちらかが、えいたろうさんだったのでしょうか。

入口のちょっとした売店ゾーンを抜けると、小さな仏像や見晴台のある丘に続きます。この観光ルートの案内に沿って登ってみましょう。

小さな仏像やお地蔵さん、縁結びスポットもあって、観光地らしい神様のてんこ盛り感がすてきです。
「厄無し」のご利益をさらに高めてくれること間違いなしでしょう。これは渡り切った人にしか体感できないパワースポットです。

仏像だけではなく、こんなフォトスポットもあります。
静岡県景観賞の奨励賞を受賞したフレームだそう。

それがこちら!「♯nagaikinohashi」からインスタ映え意識を感じます。

そこから撮った風景がこちら!ああ、確かに橋の入口で撮った写真とはまた全然違っていいかもしれない…。
ほの暗い森から、明るい島田市街を眺める秘密基地感があります。

鐘つきスポットも2つありました。1つのスポットでは、おじさんがつく前にアルコール消毒をしてくれて、つき方をレクチャーしてくれました。
この森、おじさん達に守られている…!?ひっそりとした森の入口で観光客相手にお仕事しているおじさんたちはみんな仲がよさそうで、ほんわかした雰囲気はまるで森の妖精のようでした。

丘を抜けると案内図が。
なるほど、ここから先は完全にハイキングコースのようです。

多分通り抜けできなくはないのでしょうが、あまりにも人通りがないのであきらめました。
勇気と体力がある人はぜひ挑戦してみてください!


疲れた身体に「897.4茶屋」

前述の通り、行ってきた道を戻ってくるしかないため、また897.4mを歩きました。
真夏のウォーキングで疲れた後は、おいしいお茶を飲みたいと思います。

その名も「897.4茶屋」。
静岡の名産、そして島田の名産であるお茶を思う存分楽しめるスポットです。

こちらのお店では、本来コーヒーなどで使われる「スロードリップ式」という方法にて氷水でお茶を抽出しているそう。夏にぴったりの極上の冷茶が飲めそうです。

よくばってスロードリップのお茶と煎茶入りソフトを頼んでしまいました!冷たさが身に沁みます。

煎茶ソフトの濃厚なおいしさはもちろんのこと、驚いたのはやはりこのスロードリップのお茶!飲んだ瞬間に分かる強い香りと甘み、これはこの一品で十分に主役になる飲み物です!

一方で、しつこい癖はないので冷茶らしくさっぱりと飲み切れます。このために2km弱も歩いてきたんじゃないかと思う、感動の味わいでした。

最後に蓬莱橋と一緒に。

長い橋も絶品のお茶もインパクトありの蓬莱橋。
島田周辺に来たらぜひ訪れてほしいスポットでした!
元気のある方はぜひ対岸まで行って戻って、897.4茶屋で一服してみましょう。より一層、島田茶をおいしく味わえるはずです。


このしおりのライター

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