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2021-06-25

一生に一度は屋久島へ。全てが神秘的な『もののけ姫』の世界!(後編)


前回は屋久島の概要でしたが、今回は最大の魅力、屋久島のトレッキングについてご紹介します。

屋久島への行き方や、トレッキング以外の楽しみ方、屋久島旅行の注意点については前回ご紹介していますので、そちらをご覧ください。



屋久島トレッキング

屋久島のトレッキングのコースは主に4種類

▲ 縄文杉コースのマップ

縄文杉のコース、白谷雲水峡のコース、ヤクスギランドのコースと、宮之浦岳のコースです。
私が実際に行ったのは、縄文杉のコースと白谷雲水峡のコースのみなので今回はその中から見どころをご紹介します。


▲ 荒川登山口付近のバス停

一番人気の縄文杉を見に行くコースは、約20kmもの長い道のり。時間にすると10〜12時間ほどです。標高600mの荒川登山口から始まり、縄文杉のある標高1,300mまで登っていきます。

日没の時間も考えると、朝の6時ごろに登山開始できるのが理想ですね。
私は6時に登山開始、途中お昼の他に1時間ほど休憩し、帰ってきたのは17時でした。


もののけ姫の森として有名な白谷雲水峡のトレッキングはどこまで見るかにもよりますが、4〜5時間前後かかります。
半日で宿まで帰ってこれるので、私は屋久島を発つ日に白谷雲水峡のトレッキングをしました。



トレッキング準備

初めて本格的なトレッキングをするなら、服装と持ち物に注意しましょう。

私は8月に行ったので暑いからと思い、半袖しか持っていかなかったので失敗しました。一緒に行った友達が半袖の下に着る長袖を貸してくれて助かりましたが、虫さされや怪我の防止のために長袖にしたり、上に着られるウィンドブレーカーがあるといいかもしれません。


真夏の8月に行ったものの、森の中で日陰なことや、標高が高いこともあり、暑すぎて体力を消耗するほどではありませんでした。
屋久島は雨も多く、春や秋は予想以上に寒くなることもあるようなので、雨具や防寒具も必須です。靴も滑りにくく、濡れないトレッキングシューズを用意しましょう。

▲ 木の上も滑りやすいため、トレッキングシューズは必須!


トレッキングは体力勝負です。縄文杉コースでも白谷雲水峡コースでもお昼ごはんや軽食、お菓子などは必須。水は途中で水を汲む場所があったので500ml一本で足りましたが、心配なら2本あったほうがいいかもしれません。

▲ トロッコ道途中の仮設トイレ

序盤はトロッコ道が約8km、2時間ほど続きます。トロッコ道の間は2箇所にトイレがありますが、後半は全くありません往復5時間前後はトイレに行けなくなってしまうので、携帯トイレがあると便利かもしれません。



見どころ① ウィルソン株

ウィルソン株と言われてもピンと来ない方も多いかもしれませんが、この写真は見たことある!という方は多いのではないでしょうか?

▲ ウィルソン株

樹齢3,000年の杉の切り株。400年前に伐採されたと言われています。アメリカの植物学者が植物調査で屋久島に訪れた際に発見されました。ウィルソン株という名前は、その植物学者の名前が由来だそう。

写真通りハートに見える位置が決まっていて、みんなこぞってハートに撮るために並びます(笑)
とても神秘的な雰囲気を感じる場所なので、ぜひ切り株の中に入って、その空気を感じてみてください。


登山を開始してから約3時間歩いたところにあります。
2時間のトロッコ道は美しい森が淡々と続いていて、終始綺麗ですが、正直、特別見所がありません(笑)後半飽きてくる人もいるみたいですが、ここまで根気強く頑張ってくださいね!

▲ トロッコ道



見どころ② 大王杉

ウィルソン株から1時間進むと、大王杉に出会えます。樹齢3,000年と言われるこの杉は、縄文杉が発見される前までは屋久島最大の杉と言われていました。
ちなみに、屋久杉と言われるものは、標高500m以上、樹齢1,000年以上の屋久島の杉のことを指します。

現在は近寄れなくなっていますが、その大きさと存在感に圧倒されました。下から見上げる大王杉は、名前の通り、大王の威厳を感じるようでした。自然のパワーが立ち込めています。



見どころ③ 縄文杉

片道5時間。11時ごろについに到着したトレッキングのゴール、
縄文杉。
樹齢7,200年とも言われる最大にして最古の屋久杉です。


縄文杉の保護のため、縄文杉を囲うように作られた展望デッキから眺めることができます。昔は近くまで行けたようですが、後世に残すためにも大事なことですね。

▲ 縄文杉の展望デッキ


片道5時間かけて。念願の縄文杉。
圧倒的な存在感と凄まじい生命力が立ち込めています。あたりの空気を別世界のものに変えているような感覚。
神々しく、威厳を放ち、それでいて、どこかしなやかで美しい。

一生に一度は実物を見て、空気を肌で感じてほしいです。



見どころ④ 苔むす森

もののけ姫の森として有名な苔むす森は、まさに、神秘の森。神秘的という言葉がこれ以上似合う場所はないのでは…と思ってしまうほどでした。
朝6時前に白谷雲水峡のトレッキングを開始して、苔むす森に着いたのは8時ごろ。約2時間です。


もともと、大のジブリファンで、もののけ姫が大好きな私。
苔むす森を屋久島旅行の最大の目的地にしていました。
期待を裏切らない美しさに、心の底から感動。自分が異世界に飛んだかと思うほどの非日常感と、その美しさに、言葉も時をも忘れます。個人的には、縄文杉より感動しました。

▲ コダマともののけの森

ガイドさんがもののけ姫に出てくるコダマの指人形を持ってきてくださっていて、こんな写真も撮ることができましたよ!



見どころ⑤太鼓岩

もののけ姫のモロの家のモデルとも言われる太鼓岩。
その景色はもののけ姫ででてきたモロとアシタカが夜中に話しているシーンそのものでした。
到着したのは9時ごろで、苔むす森から1時間ほど登ったところにあります。


景色からも分かる通り、ずいぶんと標高の高いところにある絶景ポイントです。なので、ここに向かう登りは大学生の私でも結構きつかったです。

眼下に広がる美しい景色は、靄がかかることも多いようで、こんなにスッキリ見れたらラッキーだそう。
夏だったこともあってか、遠くに見える宮之浦岳などの山々も本当に美しかったです。
気持ちが晴れ晴れしますよ。



▲ 道中に出会ったヤクシカ

いかがでしたか?
屋久島に行ったあとは興奮冷めやらぬ状態で、写真を何度も見返していました。

忘れられない場所。
もう一度行きたい場所。


▲ 屋久島のトレッキング中に休憩した綺麗な川

そんな思い出の場所になるはず。
人生初めての島旅が屋久島でした。

屋久島に行きたいという気持ちだけで唐突に決めて行ってしまいましたが、意外となんとかなるものです!ぜひ足を運んでみてくださいね。



store紹介した場所

屋久島

place

鹿児島県熊毛郡屋久島町
(GoogleMapで見るopen_in_new)

このしおりのライター

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