close

新潟「清津峡渓谷トンネル」は、雨の日でも楽しめる絶景スポット!

東京都内から日帰りで、新潟県の「清津峡渓谷トンネル」へ行ってきました! 20年以上前からあるトンネルですが、昨年リニューアルオープンして以来、SNSで話題となっているスポットです。

この日の天気はあいにくの雨。
景色を楽しめるのだろうかとやや不安を抱きながらの訪問です。





「清津峡渓谷トンネル」って?

新潟県十日町市の「清津峡(きよつきょう)」は、富山県の黒部峡谷や三重県の大杉谷とともに、日本三大峡谷の一つとして知られています。

かつては登山道から見事な渓谷美を眺めることが可能だったそうですが、1988年(昭和63年)に落石事故があり、安全が保証できないということで立ち入り禁止に。

そこで誕生したのが「清津峡渓谷トンネル」。1996年(平成8年)に完成したこのトンネルでは、長らく閉鎖されていた清津峡渓谷の雄大な自然を、安全に観賞することができます。

その「清津峡渓谷トンネル」が2018年にリニューアルオープン! トンネル全体が一つのアート作品として、清津峡の魅力を再発見する空間に生まれ変わりました。





トンネル内は、ちょこっと冒険気分!

こちらが「清津峡渓谷トンネル」の入り口。 入坑料は大人600円・小中学生300円です。

パンフレットによると、トンネルは全長750m(往復1.5km)、往復所要時間は約40〜60分とのこと。トイレはトンネル内にもあるようですが、数が限られているため “入坑前に済ませるようにご注意ください” と書かれていました。駐車場脇の公衆トイレを利用すると良いと思います。

いざ、750mの冒険へ〜!

清津峡渓谷トンネルの写真はSNSで何度も見たことがあったのですが、トンネルの通路がこんな雰囲気だとは知りませんでした! 観光客が多いので楽しく歩けましたが、もしここに一人っきりだったらちょっと怖いかも・・・?

薄暗いトンネル内で、可愛い足跡を見つけてほっこり。

周辺に生息する動物に影響が及ばないよう工夫しながら行われたトンネル工事のようす、清津峡がかつて海の底にあったことの説明など、トンネル内には興味深い資料も展示されていましたよ。



途中の「第3見晴所」は、まるで『ドラえもん』のタイムマシンで時空間を移動するときのような(?)、SFチックなデザイン!

この見晴所からは、清津峡の特徴である柱状の岩(柱状節理)を間近に見られます。壁や天井に配置された鏡に清津峡の風景が映り込み、ぼーっと眺めていると不思議な感覚に。



さらにトンネルの奥へと進んで・・・

一番奥の「パノラマステーション」に到着!





「パノラマステーション」の水鏡

トンネルの一番奥に位置する「パノラマステーション」では、床一面に水が張られており、清津峡の美しい風景が映し出されます。

この水鏡の中には入ってOK! 先端部分まで歩いていって、より近くで清津峡の絶景を眺めることができますよ。

人がいないと寂しい写真になってしまうけれど、人が歩いた直後は水面が揺れて綺麗なリフレクションが撮れないので、写真撮影はなかなか難しい・・・。

両サイドの水深が浅い部分を歩き、先端へ行ってみます。(水の中を歩くとは思っていなかったのでびっくり。笑)

あとでパンフレットを読んで知ったのですが、この床に張られている水はなんと、峡谷から湧き出る沢水。峡谷の水に足を浸すことによって “清津峡の風景を再体験する” という意味が込められているのだそう。清津峡渓谷トンネルへ行くときの足元は、多少濡れても構わない靴やサンダルがおすすめです。

パノラマステーションの先端から見た景色がこちら!

大迫力の絶景が目の前に・・・!
雨が降っているためか、水の流れがかなり荒々しくなっています。

この川沿いの遊歩道は、現在も立ち入りが禁止されているそうです。かつて危険な道を歩かなければ見られなかった風景が、雨の日でもこんなに気軽に、安全に眺められるなんて。





トイレからも絶景・・・!?

面白いと思ったのが、第2見晴所にあるトイレ!

空間に溶け込むデザインで、トイレだと気付かずに「あれ何だろう〜?」と言いながら通りすぎていく観光客の方もいらっしゃいました。

トイレの個室に入ってみると、とっても綺麗! なのですが・・・

なんと、壁がマジックミラーになっています!

トイレの個室からも清津峡の風景を楽しめるとは斬新・・・。一人の空間で清津峡を静かに眺めて癒されたいという方はこちらのトイレを利用されてみてはいかがでしょう。
(私は落ち着かなかったので写真だけ撮って退室しました。笑)





最後に。

今回はバスツアーで訪れたため時間が限られており、寄ることができなかったのですが、渓谷トンネル入り口付近にある「エントランス施設」の2階には「足湯」があるそうです。そこでは、渓谷トンネル掘削時に湧き出た温泉が利用されているのだとか!

トンネルを出る頃には足が疲れていたので、足湯でゆっくり疲れを癒してから帰ると良いかもしれません。



トンネル内は段差が無いため、車椅子やベビーカーも利用可能。誰でも気軽に安全に、大自然の絶景を楽しめるのはとても素敵だと思いました!

また、トンネルに入ってしまえば雨に濡れることもないので、傘をささずに快適に歩けます。天気を気にせず楽しめる「清津峡渓谷トンネル」、ぜひ足を運んでみてください。



このしおりのライター

このライターのしおり