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出世の階段を登ろう! 都心のパワースポット「愛宕神社」

クリスマスシーズンが終わり、街はすっかりお正月モード。最近は初詣ではなく「年末詣」をする方が増えているとか。混雑を避けてゆっくり参拝できますし、すっきりした気持ちで新年を迎えられますよね。

私も先日、港区のオフィス街にある「愛宕神社」に参拝してきました。ビジネスマンにも人気のパワースポットです!



「愛宕(あたご)神社」とは

「愛宕神社」は1603年、徳川家康の命により防火の神様として祀られたのが始まり。防火や防災、商売繁盛、印刷・コンピュータ関係、縁結びなどにご利益があるとのこと。

虎ノ門駅・神谷町駅近くのオフィス街に位置しているため、平日でも多くのビジネスマンが訪れます。私が参拝した日も、一人で参拝しに来ている男性を何人も見かけました。



「出世の石段」

愛宕神社と言えば、こちらの「出世の石段(男坂)」と呼ばれる参道が有名。

愛宕神社は標高26メートルの愛宕山の山頂にあり、この山は自然の地形としては東京23区内で最も高い山だそう。山頂まではこの急な石段を登ります。 数えながら登ってみたところ 86段しかなかったのですが、急勾配で一段一段がやや大きいため、登りきる頃には息が上がっていました・・・。

「出世の石段」の由来は、講談で有名な『寛永三馬術』の中の曲垣平九郎の故事。

三代将軍・徳川家光が増上寺に参詣した帰り道、愛宕神社の下を通る際に満開の梅が目に止まり、“誰か馬であの梅を取って参れ!”と命じたそう。 急勾配の石段を馬で登るなど不可能に近く、ほとんどの者が怖気付くなか、曲垣平九郎だけが見事に馬で石段を登り、家光に梅を献上。“日本一の馬術の名人” と讃えられたいいます。

境内には、曲垣平九郎が手折って献上したといわれる梅の木があります。

こんな急な石段を馬で登れるとは到底思えず、どうせ作り話だろうなんて思っていたのですが、なんと、明治以降に3人が石段を馬で登ることに成功しているそうです!



境内はまさに、都会のオアシス

手水舎で手と口を清め、社殿の前で「二礼二拍手一礼」。

社殿の手前には「招き石」があります。この石をなでることで福が身につくとか。

大都会のど真ん中にある神社ですが、山の上ということもあって境内は落ち着いた雰囲気。池もあり、まさに “都会のオアシス” と言うべき存在です。

参拝後は、温かい甘酒をいただいてホッと一息。
境内の茶店の営業時間は11:00〜16:00(木曜定休)。甘酒の他にコーヒーなどのドリンクや、白玉ぜんざいなどの甘味、カレーやうどんなどの軽食も用意されていました。



「愛宕神社」へのアクセス

愛宕神社へは、日比谷線「神谷町駅」から徒歩約5分。銀座線「虎ノ門駅」と三田線「御成門駅」からも、それぞれ徒歩8〜10分でアクセス可能です。

愛宕神社(山頂)へ行くには、「女坂」や「西参道」を通って行く方法、エレベーターを使う方法などもありますが、せっかくなので「出世の石段」を登って参拝しましょう。

「出世の石段」は、虎ノ門ヒルズのある大きな通りに面しています。こちらの赤いビルが目印!

登る途中で振り返るとクラっとするほどの石段、くれぐれも落ちないよう気を付けましょう。参拝後は、出世の石段より緩やかな「女坂」を通るのがおすすめです。



港区のオフィス街にぽつんと残る、天然の山と歴史ある神社。周囲に高層ビルが建ち並んでいますが、江戸時代には見晴らしの名所として見物客で賑わっていたそう。今では「都会のパワースポット」として多くの人を惹きつけ、仕事の休憩時間に参拝される方もいらっしゃいます。

仕事で大きな目標に向かうとき、息抜きがてら「出世の石段」を登りに行ってみませんか?


このしおりのライター

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